驚きのクリーニング屋さん | サービスの良いお店のつくりかた
2011-06-13 16:18:56

驚きのクリーニング屋さん

テーマ:├感動したこと
驚きのクリーニング屋さん


日、近所のクリーニング屋さんに、
スーツを持って行った。

近々出来上がるお店に、
少しでも近付ける様に最近引っ越して、
現在、近隣のお店を発掘中なのですが、
クリーニング屋さんもまた、
新しい所にチャレンジしています。


実は、年中無休のちょっと綺麗な所が、
駅の近くにあったのですが、

ご近所付き合いもある事ですし、
家のはす向かいに位置する、
最寄りのクリーニング屋さんへ持って行きました。

決して見た目が良いとは言えない、
ちょっと古ぼけた所です。


愛想がいい、ちょっと早口で、
何を言っているのか感覚で分かる様な方が居らっしゃって、
初めてなので名前と電話番号を伝えた。

で、決まり通り、
仕上がりは、16日・・・

と伝えられて、
まぁそんなもんだろうと思っていた僕は、
続いた言葉に、徐々に驚きを覚えました。

「仕上がりは16日・・・なんですが、いつが宜しいですか?
明日でも、なんなら今日でも大丈夫ですよ。」


『えっ?今日ですか?』

「ええ、夕方頃には出来てますよ。」

『へぇ~すごいですね。幾らかかるんですか?』

「いえ、代金は変わりませんよ。」

『ええっ!すごいですね!普通取るのに・・・』

そう聞いたら、
仕上げるのは何も変わらない、エクストラとか、
デラックスとか取る所があるけど、全く意味が分からない。
そう言いきっていらっしゃいました。

自宅にマシーンがあるのも強みでしょうけれど、
一番感じたのは、やはり、大手には負けない、
小回りの良さ、きめ細やかに出来るサービスがある。

大手が強いのは、安心感とスケールメリット。
後者は、これからも生き続けるでしょうけど、
前者に関しては、これからは本当に分からない。

そう強く感じた、出来事でした。


僕も近々お店を立ち上げますが、
それもやはり、小回りのきく、
きめ細やかなサービス。

一人一人にカスタマイズされたサービスを、
どれだけ出来るかがポイントだと思っています。


改めて、不況なのではなく、
お客様が選ぶ尺度が変化した時代なのだと、
強く実感した出来事でした。


常に変化し続ける自分達であること。


その原動力は、
お客様への愛情が必須なのだと思っています。

変化する根本には、
相手の目線に立つ自覚があるからですね。


ディレクター
海老原史隆