かつてシンガー日鋼というメーカーが製造していた、

古い散弾銃のカタログ。

 

 

SNCガスオートと書いてありますが、

一般的にはKFC川口屋の自動散弾銃、

といった方が分かりやすいかと思います。

 

まあ、そういって通じるのは

ベテランハンターだけでしょうが(笑)

 

三連発改造済というハンコがあったんですね〜。

 

 

昭和40年代はじめ頃までは

装弾数の上限が5発だったんで、

それ以前の製品を出荷する際、

カタログにこのハンコを押したんでしょうね。

 

詳細な部品展開図。

 

 

昔はモデルガンでも分解図が載っていたもんですが、

今は本物もユーザーが勝手に分解するのを

推奨しない時代ですからね。

 

男はこの瞬間を大切にする!!

 

 

こういうキャッチコピーにシビれますホント。

 

手にしているブローニングオート5は、

たぶんKFCの国産ライセンス品だと思われます。

 

宇都宮市にあった工場の航空写真まで載ってます。

 

 

この場所、現在はベルモールという

ショッピングモールになってます。

 

 

ここから散弾銃が世界に輸出されていたなんて、

ちょっと信じられませんよね〜。

 

ちなみに、かつて栃木市には

晃電社という別の銃メーカーもあって、

NIKKOブランドの散弾銃を製造していました。

 

日鋼とNIKKO、名前は似てますが、

このカタログのシンガー日鋼とは

まったく別の会社です。

 

NIKKO銃のニッコーは、

晃電社の「晃」を「日」と「光」に

わけて読んだブランド名なのです。

 

もひとつちなみに、

栃木市にある「ニッコー栃木綜合射撃場」は、

同じ栃木県の世界遺産である日光市とは

なんの関係もありません。

 

ならば晃電社のニッコーと関係あるかというと

実はそれも経営的な関係はなかったそうです。

 

ただ、晃電社は同じ栃木市にある射撃関係の会社なので、

射撃場を開く際にニッコーの名前を冠したそうです。

 

しかし、晃電社とニッコー銃がなくなり、

今では「日光栃木射撃場」だと勘違いしてしまう

シューターが増えるという少々困った状況に。

 

事実、ネット上でも

そう書かれているのを見たことがありますが、

日光じゃないですよ、ニッコー栃木ですからね!

 

ニッコー栃木綜合射撃場は

東北自動車道の栃木I.C近くですから、

日光I.Cまで行っちゃったら、

50kmくらい戻ってくるハメになりますのでご注意を。

 

実際、たまにいるそうですそーゆーヒト。

 

ともあれ、実は栃木県て

銃器製造の盛んな土地だったんですよね〜!

 

ごめんねごめんね〜!