受傷した時間帯で回復期間が違うの? | 院長のひとり言

院長のひとり言

国際中医師で鍼灸師が東洋医学の本当の楽しみ方を、健康や時事ネタを通して、徒然に書き綴る。



夜間に負った外傷は日中に負ったものよりも
治りがはるかに遅いとの研究結果が
8日発表された


傷の回復速度を制御する体内時計が
日中の方がより効果的に機能するためだという

米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンに
掲載された論文によると

切り傷ややけどを昼間に負った場合

夜間に負った場合に比べて傷の回復が
約60%速いことが分かったという

研究チームは、体内時計が原因で
この差が生じているとしている


論文の主執筆者の
英MRC分子生物学研究所の科学者の
ジョン・オニール氏は


「人の皮膚細胞が外傷に対して
どのくらい効果的に反応するかは
細胞内の体内時計によって決まる
今回の研究はそのことを初めて示した」と話す
【AFP=時事】

このようなニュースを見た

これが事実なら


夜間のケガは最高の処置をして
完璧な固定をして完璧に安静にしても

昼間のケガよりも治りが悪いことになる


小生は
体内時計が睡眠、代謝、ホルモン分泌などを含む
重要な生体プロセスを調節している

だから治療は体内時計にそって

成長ホルモンが損傷部位を修復する
夜間の安静が重要だと考えている



中医学に子午治療という概念があり
十二の経絡を時間に配当して

例えば肝経を治療するなら4~5時に治療する

これなども体内時計にそって
治療するという考え方だ
(早朝に治療するのは現実的ではないが)


受傷後に体内時計を考慮して
治療を進めて行くことで
治療期間が短縮するのは受け入れやすいが


受傷したのが昼間か夜間かで
既に回復期間が違うなどということは受け入れにくい



アメリカの権威ある医学誌に発表されたようだが


小生は全く信じる気になれないのである




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