記事一覧

• 高山れおな・句集『百題稽古』現代短歌社

  千年の影引く影や姫小松 高山れおな さわらびや何を握りて永…

  05月02日 13:11
• 林誠司・句集『海光』（俳句アトラス）

  鎌倉の人の涼しき胡坐かな 林誠司 母の日や遠くまあるく土星

  02月24日 09:08
• 福本啓介・句集『保健室登校』文學の森

  吃音のあとの静寂に小鳥来る 福本啓介 月朧抱きしめられてゐ

  02月16日 13:48
• 「小熊座」2025年2月号

  また回り出す年越の換気扇 高野ムツオ 無辺へと千手を垂らし…

  02月08日 12:52
• 「対岸」2025年2月号

  障子貼りゐていつの間に囲まれし 今瀬剛一 冬の星糸で繋いで…

  02月08日 12:36
• 大木あまり・句集『山猫座』ふらんす堂

  ペンギンの胸の広さや春隣 大木あまり 霜の花忘るるために歩

  02月05日 17:12
• 大屋達治・句集『大屋達治集』（俳人協会）

  くらい水すきとほらせる花火かな 大屋達治 大年の街の音聞く…

  01月28日 11:47
• 鈴木総史・句集『氷湖いま』ふらんす堂

  薔薇咲くや抜歯のあとのあをぞらを 鈴木総史 とんばうや蝦夷

  11月15日 16:29
• 藺草慶子・句集『雪日』ふらんす堂

  山上の雲の厚さや田水張る 藺草慶子 水底のかくも明るく冴返

  11月08日 14:59
• 石田郷子・句集『万の枝』ふらんす堂

  火柱の見えしと思ふ白雨かな 石田郷子 暗がりに人詰めてをる

  10月04日 15:42
• 増田まさみ・句集『かざぐるま』霧工房

  にんげんの回転木馬さくら散る 増田まさみ 何処へも戻らぬひ

  10月04日 15:33
• 月野ぽぽな・句集『人のかたち』左右社

  街灯は待針街がずれぬよう 月野ぽぽな 真水汲むように短夜の

  08月10日 20:01
• 坪内稔典・句集『リスボンの窓』ふらんす堂

  ころがしておけ冬瓜とこのオレと 坪内稔典 長崎に住もう枇杷

  08月07日 16:03
• 「零文学」第十三号（群馬県立太田高等学校文芸部）

  友情にイルカが跳ねる時を待つ 十文字潤 夕焼けが捨てた光に

  08月06日 12:19
• 佐怒賀正美・句集『黙劇』本阿弥書店

  地平の目まだ半びらき真葛原 佐怒賀正美 乗るによき父の背い

  08月06日 11:49
• 田中信行・句集『プリムローズの丘』（日経BPコンサルティング）

  黒海は波高くして春遠し 田中信行 空白を控へめに埋め冬すみ

  08月06日 11:03
• 大井恒行・句集『水月伝』ふらんす堂

  覚悟なき死のおびただし核の冬 大井恒行覚めているほかは眠り

  05月01日 11:00
• 「オルガン」33号

  菜種梅雨パレードにひつような橋 田島健一 山桜なにも言わず…

  02月11日 17:53
• 高橋亜紀彦・句集『異邦の神』朔出版

  何度開けてもないものはない冷蔵庫 高橋亜紀彦 仙人掌の永き…

  02月11日 10:39
• 俳誌「牧」第15号

  月に住む時代それでも白子干 仲寒蟬 入口のとなりに出口牡丹

  02月11日 10:30