西京極 紫の館

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女王陛下のお気に入り  監督/ヨルゴス・ランティモス

2019年02月22日 21時21分51秒 | 西京極シネマ
【出演】
 オリヴィア・コールマン
 レイチェル・ワイズ
 エマ・ストーン
 ニコラス・ホルト
  
【ストーリー】
18世紀初頭のイングランドの人々は、パイナップルを食べることとアヒルレースに夢中になっていた。体の弱いアン女王の身の回りの世話をする幼なじみのレディ・サラが、権力を掌握していた。ある日、宮中に新入りの召使いアビゲイルがやって来る。

【西京極の評価】
イギリス王室版の『大奥』。古今東西、男女性別に関わらず権力闘争というものはあるもので、その様子は当事者たちが真剣であればあるほど傍目から見ると滑稽で喜劇的なものです。本作も観客の目にはコメディにしか見えません。しかしそれは主役の3人の女優の演技が三種三様に見事であるが故。権力を奪われまいとする女と、それを奪ってのし上がろうとする女。そしてその二人の間で真実の愛を求めつつも結局それが得られず絶望する女。美しい宮殿と華麗な衣装に彩られていながら、そこに漂う退廃と哀愁。これが『大奥』でなくて何でしょうか。見応えのある作品でした。

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆★
 演出/演技 ☆☆☆☆☆
 映像    ☆☆☆☆★
 音楽/音響 ☆☆☆☆☆

おまけ:
本作のイギリス貴族のアホっぽさを観て思い出したのはBBCテレビのコメディ番組『モンティ・パイソン』のイギリス貴族バカレース。ホンマに先祖代々権力者って血が濃くなり過ぎてバカになっちゃうんだろうねぇ。こんな映画、日本じゃ絶対作れないナ。

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