ふぶきの部屋

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夢現無双・クルンテープ 2回目

2019-05-21 07:00:00 | 宝塚コラム

東京宝塚劇場に入るのは初めてというお友達と私の旦那と3人で観劇しました。初心者のお友達は映画館で「エリザベート」を見て以来、月城かなとが気になっていたようです。

まずはキャトルレーヴにご案内。びっくりしてましたね。「すごいっ」って感じ。

そういう反応は新鮮でいいなあ 店に置いてあるもの全てに驚いて「わあ」って感じで感動してくれる新鮮さ。もう長らくそんな感覚は味わってないわーー

早速月城かなとの写真を2枚お買い上げ。組別の写真ファイルやお菓子も買ってくれました(いや、私、キャトルの人間じゃないので)

劇場に入るとさらにシャンデリアに感動し「迫力が違う」と驚いていました。ごひいきの月城かなとはショーは休演だったけど、彼女の愛は変わらないようです。

 夢現無双 

2回目にしてやっと・・・なんかわかったような気がするけどやっぱり武蔵って同じ失敗を何度繰り返したらわかるの?このおバカと言いたくなる失敗よう。その度に吉野太夫やら又八はらに助けられて、それでばったばった斬るってへんでしょ。

武蔵の心が読めないし、小次郎はもっと読めません。さよならなんだしもう少し余韻を持たせて死なせるべきだったんじゃないですか?余計な登場人物も多かったし。その点、又八と吉岡清十郎の気持ちはよくわかりましたけどね 初心者の友人いわく「立ち回りが短いのは時間の関係ですか?」という質問 うーん・・そうなんじゃない?

色々経験したのに一切の成長がないキャラ。それが宮本武蔵ですね。

 

 クルンテープ 

月城かなとの突然の休演には驚きました。怪我?芝居の方は普通に歩いていたし走ってもいたけれど。でもとにかく急に代役が振られたのです。

しかし、だからこそいつもは見られないような並びがあって眼福な部分も。この一瞬を大切に観ないといけないなと思いました。

オープニングに月城の代役をしたのは蓮つかさ。この人は本当に何もかも安定しているし堂々としているしそれなりに華もあり、後ろに置いておくのは残念でしょうがないと思っていました。

美弥るりかの後ろに蓮つかさと暁千星が並ぶとそりゃあもう安定+安定=安心になっちゃうんですよね。伸び盛りの弟としっかりそれを見守る兄のようで涙が出そうなくらい嬉しかったです。

無論羽根もって銀橋を渡ってくれた時も、「真ん中もいいよね」と思いました。

 

8場の試合のシーンは夢奈瑠音。よく短時間に振付を覚えたわねーーと言う程、堂々とやっておりました。見た目が可愛いし、コメディタッチで月城かなととは別の意味で面白かったです。

17場の(傷)は風間柚乃。そうですねーー彼女はものすごく才能があって頑張っているけどまだその任じゃないねって感じです。

正直、フィナーレの階段降りを心配してました。だって、前回の「エリザベート」でも美弥るりかの代役で好評を博した風間柚乃。今度は月城かなとでしょう?また暁千星の上から降りてくるんだろうかと。そしたら、暁の歌を風間柚乃が歌って、月城の歌を暁が歌うというシーンでした。

藤井先生の歌詞はそれぞれの名前が入れ込んであり、ちょっと違和感もありましたけどしょうがないですよね。

初心者の友人は「オープニング」と17場「傷」が印象的だったそうで「あの綺麗な金色のお姉さんは・・・」っていうのでそれは暁千星だと教えて上げました。芝居では海乃美月がお気に入りになったようでしたね。

うちの旦那は「何だか実際に行ったバンコクのイメージと違う。何でみどりなのか」というので「あれはエメラルド寺院の緑でしょ。エメラルド寺院に行ったじゃない」と言ったら「わかってるけどタイってもっと黄金一色だった」とかわけわかめな感想を述べておりました。

確かに緑って雪組カラーっぽいし、エメラルド寺院って言われてもねーー 

ワットアルンの後ろに夕日が沈む風景とか、それだったらまた印象が違ったかもね。

 出演者について

珠城りょう・・・この人を見て結構長いけど、いつも思うのは猪突猛進、裏表がない、純粋でいい人。だから武蔵を演じても深みが出てこないんんだろうなと。新しい相手役を迎えて一生懸命先輩として教えなくちゃいけない立場だし、余裕を見せてくれたらいいのにと。フィナーレの階段で座って美園とあれこれ話す場面はそういう雰囲気を醸すのにいいシーンだった筈。無論、ショーの最初は結婚式もね。でも、何だか自分が一生懸命で頑張って引っ張ることで精一杯感が丸出しだものね。

王様の衣装を着てもあまり似合わないというか、そろそろ全身に「トップオーラ」をまとってくれないといつまでも下級生の手本にはなれないのではと思います。

基本、彼女には「キザる」という言葉が抜けているんですよね。上級生が多い月組の中でトップを張るのは気を遣うんだろうとは思うんですけど。やっぱり「私こそスター!」と言い切って貰わないと。

 美園さくら・・・「お通」に関しては歌が上手なんだなと思う程度で、可愛らしさとか美しさとかそういうものは一切感じませんでした。初々しさがないっていうか。色気も美も全部海乃美月と晴音アキに吸い取られてしまったのかしら?

ショーでは踊れて歌える娘役だということはわかりましたが、それだけかなあ。海乃美月が休演してて、叶羽時はそれほど美人じゃなく・・ライバル心をあおるような娘役がいないので許されているって感じですかね。トップも華がないし相手役はどこか腹に一物ありそうで。波乱の月組です。

 美弥るりか・・・退団公演だというのに芝居の方では右から左へ横切っていくばかり。ラストはあっけなく死んじゃった。でもショーの方ではとても大事にされていて、10場の「蓮の花」では♪一蓮托生♪という歌詞が繰り返し流れるのですが、確かに珠城りょうと美弥るりかは一蓮托生的なつながりがあったなと思ってちょっとうるっとしました。猪突猛進の珠城りょうの隣りにあまりにも妖艶な美弥がいたからこそ引き立っていたのだと思います。

黒燕尾のシーンもヤンさん振付でファンはもう涙で一色だったろうと思います。小さな星が月の愛に支えられて大きくなりました。だけど無情にも時は過ぎて・・・泣けますよね。月組の中でどこまでも美しく妖しくそして完璧だった美弥るりかです。

 月城かなと・・・決してコメディが得意ではないのに、どういうわけか又八のような役を振られる。ショーでも暁とやりあうシーンが与えられる。本質はシリアスで王子様タイプなのに。

でも月城も珠城りょうと同じで不器用なほど真面目で型にはまっているというか、まだ肩に力が入っているような感じがします。とはいえ、綺麗だしカッコいいし、何をやらせてもOKだし、あとはどこまで自己アピールが出来るか。

 暁千星・・・今回、一番驚いたのが暁千星の変わりようです。一言でいうとさなぎから蝶になったという感じです。月組メンバーの中で浮き上がって見えました。一つには表情が豊かになったこと。そして「キザる」を覚えたことでしょうか。娘役に送る視線の熱いことといったら。

女役になると急に色気が出て目をくぎ付けにする。恐ろしい成長ぶりでした。さしずめ「戦争と平和」のドミトリーをやった麻路さき風といいましょうかね。客席降りでもたたたーっと走っていくんですけど、目つきがもう「スター」そのもので。正直、ここまではじけるとは思いませんでした。あーあ、チケット難が悔やまれます。

 

その他は男でも女でも完璧な輝月ゆうまに圧倒されました。

でもとにかく、こうやって静かに宝塚から退いていくのかなあ。本当に転売するとか団体入れるとか、もっとファンを大事にしてほしい歌劇団。うれりゃなんでもいいわけじゃないでしょ。

 


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