こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

どちらが悪いかわからなくても、まず謝った

2020年09月18日 | 日々思うこと、考えること
私が悪かったのだろうと思ったので、私も謝った。

昨日、むちゃくちゃ集中した仕事を技師と一緒にしているところに某科の女性医師がふらりとやってきて、「あのー、先生、*?!XO+#$」と何やら話しかけてくる。こっちは、それどころではない。ちょっとでも対応したら、作業を中断するどころか、一からやり直すことになりかねない。少なくとも、15分ぐらいのロスになる。至急の用件でもなかったので、「なに(私が仕事しているの見えないの)?」と聞き返した。
それでもKY、「あのー、●X△%&:*」と話し続けるので、「なに?その件は%&*#@だから、〇〇先生(その女性医師の上長)に聞いて!」と乱暴に言い返した。キョトンとした顔でまだ何か言いたそうだったので、「仕事しているのが見えないの?」と、まあ、声を荒げて言ってしまった。もちろん、顔など見ないで言い放った。これでやっとわかったらしく、「あ、すみませんでした。」と謝りつつ部屋から出ていった。

なんとか仕事は続けたが、嫌な気分は残る。仕事の補助をしてくれていた技師に向かって「あーあ、ああ言う言い方をするとこっちの方が結局悪かったような気になるんですよね」とこぼした。「そうですね、こんなに仕事があるっていうのに、参りますよね」と相槌を打ってはくれたが、医者同士のことにそれほどあれこれ口を挟むことはない。最後まで嫌な気分のままなんとか仕事を終わらせた。

ちょっとだけ躊躇したが、こちらから謝りの電話をすることにした。事情はどうであれ、大きな声を出したということは私が悪い。どんな時でも(?)我慢しなくてはいけない。少なくとも無視するか、いや、丁重に断るかしなくてはいけなかった。でも、そんなことしたら、仕事でミスをしていたかもしれない。患者が目の前にでもいたら臨床医は遠慮してくれるが、病理医に対してはそういうことはしない。気がつかないのだ。まあ、これも仕方ない。

「あ、先生、さっきはあんな言い方してごめんね。わざわざ部屋まで来てくれたのに。あの件は、今朝〇〇先生が来てくれて、段取りはきめておいたから」と伝えた。「すみません、何かお手伝いできることがないかと思って行っただけだったんです。お邪魔してしまってすみませんでした」というようなやり取りとなった。

理由はいろいろあるから、それらをいちいち検証することが大事とか、そういうことではない。まず謝ることができて、よかった。夫婦喧嘩でもそうだが、なにか、諍いがあり、怒るようなことがあったら、”怒った事”については謝らなくてはいけない。そのことに気がつくことができて、ちょっとだけ進歩したかな、と思った。
どっちもどっち

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