レディーガガ&ブラッドリー・クーパー主演、監督作品「アリー/ スター誕生」を観賞
今回の映画は、1937年から4度目のリメイク作品ですが、僕の中では、1976年のクリスクリストファーソンとバーブラ・ストライサンドの記憶しかないです。他の2作は、僕が生まれる前ですから、女優としても歌手としても存在のあるストライサンドのイメージが強いですが、今ではかすかな記憶としてしかなく、その意味でも新鮮な出会いでした。
先行して、大ヒットを続けているボヘミアンラプソディーと比較するならば、イギリス対アメリカの音楽シーンを色濃く反映しています。
物語は、いたってシンプルで、人気男性シンガーに導き出された地方のクラブ歌手が恋に落ち、栄光と挫折を失意を味わう、ドラドラマチックな音楽映画です。内容的にも主人公の人生が色濃く映し出された秀作です。
今回初監督と主演を務めるのがブラッドリー・ク―パー。アメリカンスナイパーの骨太の演技が印象的ですが、今回もアメリカらしいカントリー&ブルース―の人気歌手を演じています。この人ほんとに、髭面のワイルドでナイーブな男が似合います。そんな彼に見いだされスターダムにのしあがっていく女性歌手アリーにはレディー・ガガ。どこか彼女のサクセスストーリーを見るかの如く、役柄にピタリとはまっていました。ガガの魅力の一つであるパワフルな歌唱も魅力的でした。
スター誕生が4度のリメイクを経ているのは、この作品の持つ普遍性。ガガとブラッドリーにより新しい息吹を得たスター誕生は時を得て音楽の歴史と共にまた新しいスター誕生が生まれることを予感する音楽への永遠の愛を感じる作品でした。