無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

踏み込み温床後の太陽養生処理

2019-06-19 08:21:09 | 日々の自然菜園
自然菜園スクール2019 募集中~ 



本日、のち
今週末は、年4回の自然菜園見学会も開催です。


ようやく夏野菜の定植も終え、ほぼ育苗が終了しました。

3月からの4か月間の育苗は、水やりや土の移動などで体力も精神力を使い、疲れましたが、今年もよい苗が無事生徒さんと自分の畑に植えることができ、一安心です。

この梅雨の時期に、天の恵みである雨があるうちに、温床の中の発酵資材をさらに発酵させ、2年後には高品質の育苗土にしたいので、今年も太陽養生処理を行います。




左が、今年の温床で、まだワラや落ち葉、そしてもみ殻などが発酵途中で、酸欠で発酵が停止(緩やか)になっております。

右は、去年の温床(今年の冷床)で、去年太陽養生処理後、タマネギとホウレンソウを育て、春に切り返したので、ずいぶん土に近くなってきております。

いずれにしても、まだ未熟有機物を多く含む状態なので、育苗土には程遠く、その場で発酵熟成を促すために、








今年の冷床に米ぬかを振り、天地返しを行い、土の乗せて整地






今年の温床も同様に、切り返しをし、








雨水タンクに、前もってそれぞれ発酵させておいた納豆菌と酵母菌を混ぜて、しっかり吸水させました。




今まで、トンネルに使っていたビニールで、発酵ガスが漏れないように、支柱や水の入ったペットボトルで土と密着させ、
さらに上から水をかけて、ビニールと温床が密着させて完成です。

これから、6~8月いっぱい太陽の熱で、納豆菌、酵母菌によって発酵分解、団粒化を促進してもらい、秋に、タマネギ、ホウレンソウを育てようと思っております。

温床の中身を出したり入れたり、発酵させるために移動したり大変ですし、ネズミの温床にしたくないため、改良を進めてきましたが、ここ数年でようやく誰でも再現可能で、失敗しにくい温床づくりとその後の育苗土作りのマニュアルが完成しました。

地域資源を小さく循環させ、野菜が案してして育てられるように、どんどんなってきました。

踏み込み温床づくりは、伝統の最高度の技術体系でした。
失敗も多く、育苗土にするまで、ただ野ざらしか高度な発酵処理をしてからブレンドしないと安定の育苗土にはなかなかならず、苦労しましたが、先人たちの教えと伝統をリニューアル再構築できました。

ハウスの外では、ガーデンバック温床(ミニマム温床)の再発酵中です。

自然菜園スクール『自然菜園見学コース』でリアルに観て感じていただきたいと思っております。


次回7/11(木)「中干しと出穂」です。

『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。


場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)




自然菜園スクール2019 募集中~ 



『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。
次回7/11(木)「中干しと出穂」です。


場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)


◆◇◆お知らせ◆◇◆

2019年土内容充実で、今年は、完全リニューアルで、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度は、4月よりコンパニオンプランツの混植野菜をテーマに、季節の野良仕事と一緒にご紹介していこうと思っております。

今年のテーマ「コンパニオンプランツで混植」

毎月2種類(年間24種類)のメイン野菜とコンパニオンプランツを紹介。
各野菜とコンパニオンプランツをどのように栽培するとより効果的かなど体系的にポイント解説。

7/ 3(水)-「ニンジンのコンパニオンプランツ」「ズッキーニのコンパニオンプランツ」

座学は、野菜の栽培の流れをイメージしやすくなるだけでなく、失敗した本当の原因や準備ができるようになります。
菜園が忙しくなる種まき植え付けのラッシュ4~5月、草刈りと収穫が忙しくなる6~8月、あっという間に過ぎる9~12月とならないように、
1~2月に備えておくことをお勧めします。



新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

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4 コメント

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葛の対処法について (草川かほる)
2019-06-20 22:55:03
今お借りしている畑についてご相談です。畑と言っても住宅地にある個人のお宅の広大なお庭で、数人のグループで作業しております
以前はサツマイモを育てていらしたそうですが、しばらく放置されていたため、現在はステージ0から1、場所によって2という感じです。徐々に畑化していきたいのですが、木のように太い根の葛があちこちにはびこっており、かなり頑固な状態です。こういう場合に何かよい対処法はありますでしょうか。
アドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2019-06-22 06:51:18
草川かほるさんへ

そうですね。
正攻法としては、すべてのゴボウのような木のようなくずの根っこを掘り起こすことから始まると思います。

マメ科の葛は根に養分(デンプン=くず粉)を貯める多年草なので、根がある限り生えてきます。

全域を取るのはさすがに大変なので、
①畝立てする際に、畝と通路の根はすべて取るようにします。

②畝(次の畝)と通路周辺だけ、防草シートで覆い、生えてくるのを抑えるのも有効ですし、
③毎回生えてきた葛を刈り取ることで、弱らせて数年後には枯らすのも確実です。

葛が生えていたところは、比較的肥沃で、すぐにステージ2以上になることが多く、やりがいのある草です。

私も若いころ3反ほどの葛畑と格闘したので、懐かしいです。

現在生えている草と日当たりなどを見て、良さそうな場所から畑にしていくといいでしょう。

最初のパイオニアとしてお奨めの野菜は、根深ネギ(土寄せ)、ジャガイモ、大豆、雑穀、サツマイモなどです。

一部、野菜を育てながら、改良していくのが一番いいですね。
ご回答ありがとうございます。 (草川かほる)
2019-06-22 09:24:54
3反!の葛畑と格闘されたことを思えば、こちらはまだまだ甘い!と思いました(笑)。
まずできるだけ根を取り除き、②③の方法と合わせて対処してみます。
畑をやめられてから10年たっているとのことですのでパイオニア作物から初めて、これまで教えていただいたことを思い出しながら徐々に畑が育ってくれるようにしていきたいと思います。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2019-06-22 22:01:04
草川かほるさんへ

そうですね。根気が要りますが、狭い面積をしっかり手を入れた方が収穫が増えるので、是非、少しずつ根気よくやってみてください。

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