無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園スクール【安曇野校】4~6月の休校(振替受講)お知らせ 

2020-04-06 09:25:06 | 自然菜園スクール
【自家採種LIFE】岡本よりたかさん✕竹内孝功さんのコラボイベント!
無料ダイジェスト動画『「自給農のための自家採種LIFE」』

本日、の予報。


先週末、自然菜園スクール【安曇野校】で、4~6月の休校(振替受講)お知らせをしました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐために、全面休校も考えましたが、
屋外での30人以下の活動だったので、今回に限り、マスク、アイプロテクター(眼鏡)を義務づけた上で、
直接参加者に会ってお話をさせていただき、安心安全を考慮した4~6月の休校(振替受講)を相談させていただきました

暫定的ですが、感染者の拡大が予想される4~6月の三か月間は、自粛したいと思っております。

参加者の同意を得れたので、4~6月の休校(振替受講)が決定しました。
参加されなかった方には、直接お電話、メールなどでご連絡相談させていただいております。

休校(振替受講)とは、動画配信サービス、来年度への振り替えなどで、
生徒さんがなるべく移動を伴わず、接触する機会を最小限にし、安心して受講できるよう暫定的に決まりました。


ボランティアスタッフのアイディアで、スクールでのノートパソコンからのリアル動画配信サービス(Zoom)も試験しました。
今できることを最大限模索し、実行していこうと思っております。

同時に、食糧難対策(自給体制)や自宅待機などのストレス発散としても、
一人での屋外での無農薬家庭菜園は、安心安全であり、今後必要になってくることから、
これから、自給菜園「自然菜園」ができるようにサポート体制を作っていこうと思っております。



新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~







マスクとゴーグル(アイプロテクター)をしながら、畝の立て方を紹介し、


ネギ、ジャガイモ、ソラマメの種まきなど最小限の講義内容で行いました。

春の風は強かったのでまだ桜の咲かない肌寒い安曇野でしたが、天気は良く気持ちいい久々の屋外での野良仕事で、
参加者の自然菜園への関心は高く、せめて今回だけはせっかく来ていただいたので、全力で自然菜園を通じて、野良仕事の仕方をお伝えしました。


ブログのコメント欄にもご質問があった内容、大切な点なので、セミナーの内容を少し紹介させていただきます。

自然菜園での畝立ては、畝立て後、板や手の平、鍬の背など平面による鎮圧が欠かせません。

「畝が崩れるのでいつ直したらいいですか?」とのご質問ですが、
基本的に、畝立て後、しっかり表土を鎮圧しておくと、畝肩が削れ、カマボコ型に自然になっていくことはあっても、崩れることはありません。
また畝や緑肥mixの上には乗らないのが基本になります。

畝立ての際に、軽く土を盛り上げただけにしておくと、土は乾燥し、畝は崩れ、凸凹になってしまいます。
自然菜園では、一度立てた畝はそのまま使用していくので、最初の畝立てをしっかり丁寧に行うのが、まずだ一歩です。



春の畝立ての際には、土手や夏野菜がよく育った場所に生えているハコベを3~4mに一つずつ、栽培の邪魔にならない場所に移植するのも秘訣です。

ステージ3のハコベがこんもりと生えている場所は、どんな野菜も自然に育つ肥沃な大地です。

ハコベの生えている土だけ客土しても短期的にはよくなりますが、中長期的には、よくなりません。

ハコベごと移植することで、微生物も土壌生物も、エサ、住処、隠れ家衣食住セットで移動することができるので、
ハコベというオアシスが畝にできることで、畝全体が肥沃になっていくきっかけになります。


畝立てする前に、生えていた草は、春先は風で飛ばされやすいので、通路や緑肥mixの両脇に固めて敷いていきます。

今回は、緑肥mixと畝の間(畝肩の下)に敷きました。

秋や夏であれば、畝立て後、乾燥や寒さ対策で、畝の上に草を敷いて(草マルチ)養生するのですが、
春先は、草が少なく、寒く風が強いので、
畝の土がしっかり鎮圧してあれば、裸地の方が地温が温まりやすいことともあり、無理に草マルチしません。
(草がたくさんある場合やすぐに植え付けをしない場合は、畝全体に草マルチをして、飛ばないように、棒など重しをしておくこともありますが)
今後、種まきしたり、植え付けを行ってから、野菜の株下に生えてきた草を刈って、草マルチをしていくことになります。

自然菜園では、無農薬・無化学肥料でも、自然に野菜が育つ家庭菜園・自給菜園ですので、
地域風土や自然環境を知り、野菜が自然に育つ環境を調えていくことが大切だと思います。


こんな時代だからこそ、
安心安全な環境で、
自然菜園を伝えていきたいと思います。


※今後、自然菜園スクールにお申し込みの方には、コース毎に中止や延期、個別にどのような動画サポートや開催の仕方をするのかをご説明させていただこうと思っております。

↓ちなみに、Zoomでも始める長野講座は以下です。4月からテスト配信です。
 動画配信のみ
★2020年度からの新講座の案内【長野市】★
◆◇◆2020年『自然菜園 根本講座』開始◆◇◆
無農薬・無化学肥料で野菜がすくすく自然に育つ環境づくり講座。
城山公民館講座の続編で、「自然菜園入門講座ではお伝えしきれなかった、無農薬・無化学肥料栽培で、野菜が自然に育つ環境づくり」をテーマに、
毎月各野菜のどのように育てるのか、野良仕事のポイント、自然菜園ならではの無農薬・無化学肥料栽培の基本講座を行います。

4/16(木)
「畝を極める」畝の立て方、野菜の根の張り方
「カボチャの育て方」ネギくらつき、草マルチ
5/14(木)
「通路を極める」緑肥mixとは? 緑肥mixの育て方
「ダイコンの育て方」間引き方、収穫適期
6/4(木)
「支柱を極める」支柱と誘引 収穫量と野菜の質アップ法
「ナスの育て方」誘引と摘果、収穫、草マルチ、補い
7/2(木)
「草マルチを極める」草マルチとは、補いとは
「キュウリの育て方」脇芽かき、草マルチ、補い、後作への影響
8/6(木) 
「育て方を調整する」 摘芯、脇芽かきで変わる野菜の収量
「トマトの育て方」ミニトマトと大玉トマトの育て方、一葉残し
9/3(木) 
「水を極める」 リーチング、ストチュウ水、植物ホルモン
「ハクサイの育て方」定植、葉面散布、草マルチ、不織布

1)基本、第一木曜日ですが、4月5月は、異なります。
17:30~(開場)準備
前半:17:50~18:50(講座50分+質疑応答10分)
後半:18:50~19:50(講座50分+質疑応答10分)
20:00~20:30(Q&A30分)
参加費:通し2,000円(後半のみの場合1,500円)


この会場は、Wi-Fi設備があり、動画配信サービスを検討しております。
4月にテスト配信を行い、5月から有料にて、質問タイムにはご質問できないかもしれませんが、ご自宅のPCやスマホからネット動画で受講できるサービスを目指しております。
コロナウイルス騒動などで集合できない場合や、お仕事や遠方などで参加できない方もご参加いただけ、無農薬・無化学肥料栽培をサポートできるサービスを目指しております。


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【ニュース】
最近注目の無料動画ユーチューブ『自然菜園LifeStyle』に、最新刊の表紙にもなったナスのコンパニオンが紹介されています。
竹内さんが語る「3分でわかる自然菜園」

【無料動画YouTube】新春 自然菜園セミナーのお知らせ
自然菜園Lifestyleにご登録いただきますと、無料で最新のYouTubeの動画が見えるようになります。


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23 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (村上真由美)
2020-04-07 16:53:06
昨年夏にさつま芋とその西脇に黒胡麻、東脇にオクラを育てた畝に、後作として秋にそら豆、両脇に二条大麦を植えました。大麦が下の方が黄色くてなかなか大きくなりません。考えられる理由を教えて下さい。さつま芋、オクラはよく育ちましたが、胡麻は全く育ちませんでした。今、そら豆はよく花が咲いています。アドバイスよろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-04-08 06:38:27
村上真由美さんへ

そうですね、それだけでは正直わからないので、写真があればわかるのですが、もしリンクできるサイト上に写真があればコピペお願いいたします。

それともう少し詳しく教えてください。
1)「大麦が下の方が黄色く」とありますが、
オオムギを播く前に、枯れたオクラ、サツマイモのツルなどはどうされましたか?

2)ゴマは全く育ちませんとありますが、種からですか、苗からでしょうか?

また、まったく育たなかったとは?発芽しなかったのか?草などに負けてしまったのか?日陰になってしまったのか?もう少しどんな状況だったのか詳しく教えてください。

Unknown (村上真由美)
2020-04-08 14:52:06
すぐのお返事ありがとうございます。
写真は、リンクできるサイトのコピペ、の意味ややり方がよくわからないので、Facebookのこれならできる自然菜園にあげてみます。

①さつま芋の蔓は持ち出し、葉は食べない部分はそら豆のところには敷いたと思います。オクラの根は太いので空洞にならないだろうと思い、抜きました。葉も大きいので別の場所にマルチしました。11月上旬さつま芋の掘り上げの時にはオクラを片付け、その1週間後にそら豆を、2週間後に大麦をまき、もみ殻を乗せました。
②ごまは、ポットに5/8に種まき、6/18に苗を植えましたが、その後なかなか大きくならず、草や、降りてくるさつま芋の蔓に負けました。育ったもので40㎝足らず、あとは20cm程度でした。ハコベも所々生えてますがすぎなや土の中にコブのある雑草が多いです。
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-04-08 16:25:37
村上真由美さんへ

以下Facebookサイトの状況写真サイトのコピペです。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=332999577661152&set=pcb.2909942615716073&type=3&theater&ifg=1

1)オオムギですが、最初は、炭素の割合の多い、枯れ葉や茎を土に戻したことによる、窒素飢餓か、オオムギ縞萎縮しまいしゅく病かと思いましたが、葉は委縮していないので、どうも養分切れのような気がします。

「さつま芋の蔓は持ち出し、オクラの根は太いので空洞にならないだろうと思い、抜きました。葉も大きいので別の場所にマルチしました。」とのことですので、ずいぶん痩せたことでしょう。

自然菜園では、そこに生えてきたものや育てたものは、その場に還元するのが基本なので、サツマイモのツルも食べないものは、その畝に戻すことが大切です。

根は根菜以外は抜かないのも自然菜園のコツで、特にオクラやトウモロコシのような根が深いものほど、そのまま残しておくことで、ゆっくり分解し、年々土が豊かになっていきます。

ソラマメの状況から、大麦への追肥はもう遅いかもしれませんが、実験で、片側(東側か西側)のみ、即効性のある、ボカシや発酵鶏糞を少し根元に撒いてみてから、葉に当てないようにお米のとぎ汁をかけてみてください。それで3~5日間様子をみて、葉の色が回復してきたら、反対側も追肥してみてください。

両方行うと、病気だった場合、一気に進行してしまい次作が育てることができなくなるので、様子を見ながらの方が無難です。

2)そうでしたか、ゴマに関しては、初期に草やサツマイモのツルに負けない時期に先行してよく育つようにお世話してみてください。

「土の中にコブがある雑草」、というのが気になります。スギナのツクシであればいいのですが、根コブ病や宿根草であれば、根本的な対策が必要だと思いました。
Unknown (かよ)
2020-04-08 18:00:39
こんにちは
安曇野の授業ではお世話になっております。おおなるです。

去年、秋の見学会に伺ったとき食べたハウスのブドウがとてもおいしかったです。
家に使っていない古ビニールハウスがあるので、作れないかなと思いますが、育成は難しいでしょうか。
本当は、講義のときに質問したかったのですが、休校となりましたのでこちらで失礼します。
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-04-10 07:20:23
かよさんへ

ハウスでのブドウ栽培は、とても育てやすく、お奨めです。

元々雨の少ない地域に育っているブドウにすれば、日本ではハウスの方が、雨が少なく最適なのでしょう。

その他にも、
1)病虫害が少なくなり、無農薬・無肥料栽培できやすくなる
2)側面をメッシュにし、夜ドアを閉めることで、ハクビシンや蛾が入らなくなり、獣害、虫害が少なくやすくなります。
3)ブドウが甘く美味しくなります。

無肥料・無農薬・道法スタイルの場合、
4)さらに味がよくなります。
5)現在作成中ですが、その後自然乾燥させ、干しブドウができます。
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-04-10 07:22:03
村上真由美さんへ

コメントがダブっていたので、一部削除しました。
Unknown (西出)
2020-04-10 08:37:59
竹内様

お世話になっております。
ハコベ等で、早速生きた草マルチを実行してみました。
1点、疑問に思うことがありました。


今回は1年目にすきこむもの、腐葉土・もみ殻くん炭・こめぬかをすきこんだ直後に生きた草マルチをしました。
発芽障害が起きるので、1ヶ月待つとコンパニオンプランツセミナーで伺いました。


また、腐葉土等をすきこんだ後は、それを分解するための糸状菌が出てくると思います。
その糸状菌が、根を侵食する理解です(岡本よりたかさんの本を参照)。


その考えからすると、1年目にすきこむのも入れて畝立てした場合は、生き方草マルチはしない方が良いのかなと思いました。


お手数ですが、ご意見頂けますでしょうか。

西出




糸状菌によって、植物の根が侵食されると
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-04-10 13:16:49
西出さんへ

よく勉強されておりますね。
鋭いご質問です。

1)まず糸状菌に関してですが、確かにある種の糸状菌は、作物に悪さをすることで、病名がついております。

ポイントは、ある種類の糸状菌です。

糸状菌にはいろいろな種類がおり、こうじ菌なども含まれます。

私が、よく補いに米ぬかを使用する理由の一つに、
①お米が主食であり、自給でき、身近に手に入るから
②こうじ菌が米ぬかをエサに、こうじ菌と相性がよく、悪玉微生物(病気)を抑えるから
③米ぬかによりこうじ菌など善玉微生物が誘導され、生き物の生態系のスタートになるか
があげられます。

米ぬかを補うことで、畑によい生き物が棲めるエサと環境が生まれるきっかけになるためと今までもご紹介してきたことです。

2)ハコベなどを単純に育てるためであれば、
ご指摘のように、秋に有機物を鋤き込み、土になじんだ春先にハコベを移植するのがベストです。

ところが、「春先に、畝に3mごとにハコベを移植する際に、生き物の衣食住全ての移植であり、ハコベが枯れてしまってもよい」と説明させていただいているように、

ハコベの移植は、ハコベのみならず、ハコベの根に住んでいる生き物、ハコベの葉の中に住んでいる生き物、ハコベの生えている土に棲んでいる生き物のエサであり、住処であり、隠れ家(衣)であるので、移植の際に、発根障害などで、枯れ分解されてもおつりがくるくらい役立ってくれます。

ただ、実際に、春先の低温化で、ハコベの根を土ごと移植してみると、意外と発根障害も少なく、むしろ暑くなって枯れるまでの期間、根っこを殖やし、積極的に根を張ろうとしている姿に感動します。

畑という、不自然な場所で生きてきたハコベたちには、多少の未熟有機物も耐性があるのかもしれません。

この点を突っ込まれないように、この5年間やり過ごしてきたのですが、とうとう真っ向からご質問される方が現れたので、びっくりです。

知識は、ほんの一部であり、本当のところはわからないことだらけだと思います。知識がすべてだと思い込み現象を先入観で観るのではなく、謙虚に現象を見抜く力(自然観察力)が大切だと思っております。
Unknown (村上真由美)
2020-04-10 23:09:37
詳しくありがとうございました。
大麦のところに言われたように片側のみボカシ肥ととぎ汁をやってみました。様子を見てみます。

太い根もそのまま、抜かないということが大事ということ、理解しました。
始めて2年めの畑でミミズも殆ど見ないので、微生物も少なくて分解もたやすくはされず、土の中で太い根はカチカチになってしまうだろうと思っていました。長期戦で考えるということですね。

胡麻は、初期生育をよくして、ぜひ育てたいです。となると、この大麦の後作では難しいでしょうか?玉ネギの後作のプリンスメロンと混植するのはどうでしょうか。
上手く育てるコツがあれば教えて下さい。

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