misty green and blue

Life is like an onion...

tartan 3

2020-07-28 | fashion

たまたま気まぐれで覘いた某デパートにて開催中の『英国フェア』 (23日)

きっかけは、タータンのベレー帽だった
その美しいブルーに引き寄せられ、思わず手に取っていた

“エリオットタータンと言って、Johnny RottenがSex Pistolsのラストツアーで着用していたことで知られるようになったんですよ”
そう教えてくれたのが、スタッフのTさんだった

“以前はタータンが好きではなかったんですが、Alexander McQueenのブラックウォッチタータンに魅せられて好きになったんです”
ほんの冷やかしのつもりが、つい話しかけに応じてしまった

そのリーがCOMME des GARCONSの川久保玲を敬慕していたひとりだったことをその時知った
1997年秋冬のコレクションにて彼がそのモデルとしてランウェイに登場したそうだ

川久保玲が信条とする“多勢に動じない自分としての工夫・独自さ”がリーの心を掴んだのだろう

不変と変化
伝統と前衛

リーの作品への影響が川久保玲に由来していたとは、驚きだ


お喋りの合間に、いくつか試着もさせてもらった
件のベレー帽の他に、直径に沿って貝ボタンを等間隔であしらった黒ウールの丸スカート、エリオットタータン×黒革の丸っこいQタイ、黒ウールのボンデージベスト等々、お勧めの商品が思いの外似合ってしまった全身コーデ風試着は、衝撃的かつ感動的、久しく味わったことのない高揚感に満たされた

さぁ、困った...
購入する勇気が、少々憚られる
失業中の身でなければ、迷わず購入した
しかしながら、諦めるには忍びない...

大阪弁が懐かしかった
話言葉の妙が、楽しさを倍増させたことは確かだ
こんなに笑ったのは久しぶりだった

悩みに悩んだ末、選んだのはYohji Yamamoto +Noirを彷彿させる丸スカート(ケープとしても使用可)とバッグチャームとしても使えそうなQタイだった

泣く泣く諦めたベレー帽、可愛かったなぁ。。。



反権力を武器に既成概念を打破する攻撃的な歌詞が特徴のパンクロックのカリスマ Sex PistolsのJohnny Rotten (John Lydon)
その名前だけは知っていた

マイケルに夢中となったことがきっかけで、ロックが私の生活の一部と化し、様々なジャンルがあることを学んだ
Melancholic Power Metal好きの私に、パンクロックは無縁だった
そのくせ意外と接点があったりする

例えば、David Bowie
マイケルが敬愛するミュージシャンのひとりとして彼の名を挙げていたことで、意識するようになった
そのスタイリッシュな装いは注目に値する
UFO時代のマイケルのそれは、明らかにその影響を感じた

例えば、初期のMSG
マイケルの髪型は、所謂ショートのツンツンヘアーだった
そのパンキッシュな髪型は、Johnny Rottenを彷彿とさせた
少なからずパンクロックの影響を受けていたのかもしれない

ジョニーの装いは、‘パンクの女王’ Vivienne Westwoodを彷彿とさせる、伝統と前衛が絶妙に交錯したスタイリッシュなコーデが特徴
1970年代後半にロンドンで彼女のブランドを取り扱っていた店の経営者 Malcolm McLarenが集めた従業員や常連客だったSex Pistolsのメンバー
マルコムが画策した彼らの過激で反社会的なイメージ戦略は、既存のロックのみならずファッションにまで及び、英国の若者に一大ブームを巻き起こすほど、大成した


私とヴィヴィアンの出会いは、ベレー帽だった
たまたま気まぐれで覘いたヴィヴィアンの店舗で最初目に留まったのが、黒のスタッズ付ベレー帽だった
ところが、スタッフに“赤が似合う”と勧められたのが、赤のそれだった
思いがけないその時の感動的体験が、苦手だった赤を好きになるきっかけともなった

ストラップ付ハート型黒革バッグ
黒ウールラブジャケット
黒ジャガードキュロットスカート
ヒョウ柄プリントの黒Tシャツ

靴以外は全身コーデが叶う程、一時は足を運んだものだった
今回が初出展のコンセプトショップは、大阪を拠点に展開するVivienne Westwoodの商品を取り揃えていることが分かった
陳列された商品は、いずれも個性的だった
その理由が飲み込めた

奇しくもコンセプトショップとの出会いもベレー帽だった
不思議な巡り合わせを感じた

泣く泣く諦めたベレー帽、諦めるべきではなかったのかなぁ。。。



 自分の道を見つけること
 自分の音を表現すること
 自分に正直であること
 そして、個性を失わないこと
 人の真似をする必要は、全くないんだ
 パンクが伝えようとしてきたもの、それはただひとつ ー 自分らしくあれ!    
 
 Johnny Rotten


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1 コメント

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追記 (micha*)
2020-07-28 18:28:43
結局、23日・26日・27日の都合3回訪れたことになる
話はファッションだけに留まらず音楽にまで及び、本当に楽しい3日間だった

大阪を訪れる楽しみが増えたことも嬉しい
コロナ禍の影響で、MSF来日公演は見通しが立たない状況だが、もしも実現したらその時は大阪公演に参戦しようと思っている

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