kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

やり場のない想い3

2020-05-24 | 陸上競技

続きを。

 

また、別の選手からも連絡が。キャプテン。この選手も色々な「想い」を抱えていたと思います。昨年度悔しい想いをしてきた。この冬は誰よりも真剣に練習に取り組んでいました。この時点ではチーム内で一番強いかなという感じでした。昨年県新人で4位に入った選手と遜色ない。スタートの部分があるので勝つのではないかなという感じで冬季練習をやってきました。幼い部分もあったので何度も何度も衝突しました。過去最高レベルの衝突だといってもいいくらいだと思います。それでも「速くなりたい」という気持ちは誰よりも大きい。それだけは分かっていたので向き合ってきました。

 

その選手からも連絡が来ました。

 

この状態で自分自身、やりきったってまだなかなか。引退っていうのが言葉で言えても頭の中ではなんかつっかかります。陸上が大好きなので陸上を離れるっていう選択がまだできません。大会がなくなり目標がないまま続けるのも辛いけどそれ以上に今まだ、曖昧な気持ちで陸上を離れるのはもっと辛いです。・・・本気で目標に向かって追い込むのは無理ですが、自分が今年活躍できなかった分、後輩に活躍して欲しいので、自分もやりながらもドリルなど自分ができる範囲で教えていきたいです。・・・まだ引退しますとは言えないので気持ちの整理がつくまで納得がいくまで陸上部にいます。

 

さらに。

 

一回インターハイを経験しているからこそ、もう一回先生とみんなとインターハイに行きたかったです。これは本当に今でもこれから先もずっと思うとおもいます。

 

この言葉。本当に胸に突き刺さりました。これまで「自分」が中心で進んできた。それがキャプテンになり学年が進んで大きく成長したと思います。自分の辛さも周囲への気遣いもできるようになっている。「速くなりたい」という「想い」が大きくあったからこそ成長できたのだと思います。涙が止まりませんでした。

 

競技を通じて人は成長する。今のご時世、「部活動不要論」はあります。やる必要ない。そう主張する人も多い。競技をするなら「社会体育でやればいい」と。私自身も少し前までは「やりたくないならわざわざ入ってやる必要はない」と思っていました。「人間的な成長」を求めていく部分がある。

 

「オンライン」が「今の教育だ」と声高に叫ぶ教育評論家。「学習」がどれだけ大切なのかを主張する。もちろん、大切な部分だと思います。しかし、「部活動」で成長していく子供たちがどれだけいるのか。「勉強」さえしておけばいいのであれば「学校不要論」がメインになります。塾に行って勉強だけすればいい。経済格差が懸念されるなら「オンライン授業」の内容を文科省が買い取ってそれをひたすら流せばいい。

 

学校でしかできないことがある。うちのキャプテン、中学時代は単独でやっていました。「競技は一人でできる」という感じがあったのだと思います。それが2年間の時間を過ごして上述のようなことが言えるようになる。「後輩」に対しての「想い」も口にできる。それが「学校」や「部活動」が持つ「教育効果」なのではないか。気づかなかったことに気づけるようになる。それは我々が「教え込む」のではなく「実体験」を通じて肌で感じていく。だから人は変わる。真剣に衝突することもある。それも「現場」だからできることではないか。そう思っています。

 

うーん。また書きます。まとまりません。この子達の「想い」は永遠に消えない。それだけは確かです。こうやって「成長」や「想い」を聞けること。これは私にとって本当に大きな部分です。私自身もこの子達のことは絶対に忘れられません。・・・。また書きます。

 


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