2018年6月のシンガポールに続いて２回目の米朝会談を行なう見通しです。
北朝鮮からすれば
- １回目の会談前に、事前に逮捕していた米人３人を解放（１人はトランプ就任前に、２人はトランプ就任後に逮捕された）
- １回目の会談後に、朝鮮戦争当時の米兵遺骨を返還しました。
- しかしこういった懐柔策は通用しなかったようで、玉虫色の１回目の会談の声明もあり、膠着状態となっています。
- 北朝鮮としては、この2件で、ことは思い通りになると考えていたフシがありますが、まことにご愁傷さまでした。
- そのうちに返還された遺骨についてアメリカ側から何らかの調査結果が公表されることになり、またまた北朝鮮に不利になるでしょう。
- ２回目はシンガポール以外になりそうですが、シンガポールのようにその費用を北朝鮮に代わって支払ってくれる国が見つかるかどうかは別として、やはり２回目も失敗に終わりそうです。北朝鮮が先に核兵器を放棄するとは思えないからです。
米、「瀬取り」支援で制裁辞さず＝対北朝鮮圧力維持を要請
米国務省のナウアート報道官は２２日、国連加盟各国に対し、洋上で物資を積み替える「瀬取り」で北朝鮮に石油精製品が違法に渡るのを阻止するよう求める声明を発表した。瀬取りを支援する個人や団体、船舶を対象に制裁も辞さないと警告した。：時事 2018/09/23
つまり
使えなくなった実験場破壊を公開しても無意味であり、今保有している核兵器の破棄が求められているのです。無意味なことでも意味がありそうに実行するのが北朝鮮の「偽装」でした（笑）。
北朝鮮は、埋立て地を軍事拠点化しないとしながら裏で平然と軍事拠点化してきた中国と同じ手法を取り、アメリカと交渉しながらこそこそと新しい地での実験を用意しているのでしょう。これが中国・朝鮮半島に顕著な「偽装」です。
北朝鮮としては、長引かせることに専念していますが、長引けば日米の偵察衛星がつぶさに北朝鮮上空を監察する期間が長引くことになり、バレずにミサイ発射実験や核実験を行なうことは難しくなり、北朝鮮国民の惨状が長続きする、だけでした。
また、中国・ロシア・韓国などによる北朝鮮制裁破りが横行する昨今、その証拠もますます多くなり、まずアメリカ側として「核放棄が先決という方向は変わらない」ことでしょう。
そこで文在寅韓国大統領が暗躍します。
アメリカの主張を認め北朝鮮の思い通りの折衷案を提示することですが、これに韓国民や韓国メディアは喜ぶのですが、実はそんな姑息なことをするから「韓国の信頼性がより低下する」と私は思っております。
アメリカの言い分を認めながら、抜け穴を北朝鮮に与える方策が模索され、その１つとして「査察を受け入れるけれども、内政干渉だと突っぱねる内容を忍ばせる」声明を出すことが考えられます。
しかし文言でもめるでしょうし、そう簡単には「卑怯なコウモリ」を演じられない時代になってきました。
まあ「米朝の仲介役」「北朝鮮の代弁役」で失敗しても、とっておきの「敵に責任が」「今後おこるすべての責任が相手にある」という手があるでしょうから、どうかお幸せに（笑）。
北朝鮮を背後から支援している中国ですが
いまアメリカはこの中国を集中攻撃しており
- 貿易赤字を解消せよ
- 知的財産権無視を改善せよ
- 人権問題
- こうして北朝鮮の背後から支援しにくくさせる画策です
中国は、こういったことに全く触れずに、ただ「同規模」の報復関税を課すだけでしのげると思っているようです。
しかし徐々に「同規模」が難しくなっております。
というのは中国→米国が、米国→中国よりあまりにも多すぎるからです。
もう既に勝負あった、と言えるでしょう。
次の戦略を中国共産党は着々と考えているところでしょうが、もう誰も助けてくれないでしょう。
報道によれば、モルディブ大統領選挙では中国寄りの現大統領が負けたようで一帯一路の一部がうまくいかないようですが、トランプがアフリカからの移民を侮辱するような言葉を発するためアフリカ諸国（旧スワジランドのエスワティニを除く）が中国北京に集合しました。つまり反中（上の３つの理由）・反アフリカ（移民問題）のトランプに対して、その中国とアフリカが手を組みそうなのです。尤もこれは中国の金目当てでありそれがバレるまでが賞味期間といえますが。
さてさて、皆様はどう思われますか。