和楽の会民謡(唄、三味線、尺八、太鼓、箏 etc..)

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お年寄りが3名も泣いてくださった

2018-12-03 17:23:06 | 音戸の舟唄 (呉市音戸町)
私はもう人と競うことに正直、興味を失っていた。 だが、これまで競ってきたからこそ上達や素晴らしい民謡人との出会いが数々あったわけであって・・ これからの人生、大会に出場しない分、大きく減ってゆくことであろう。 そんな中、今日も沖美のまほろばの里にて、素唄の 音戸の舟唄を心を込めて唄った。 その唄の中には、大先輩方たちに対する、大感謝の気持ちを込め、自分に表現できる全てをそこに投入した心の歌であった。 その心の底から唄った歌がよほど嬉しかったのか、20名ほどのお年寄りの中の3名ほどが涙を流して感激してくださっていた。

私は、皆さんが喜んでいる姿を観て胸が熱くなった。 私の唄が、心が、人生が、そこに意味があるのだと先輩方から涙と拍手に替えて教えてくれたのだった。 誰が喜んでくれよう私の舟唄を・・ どなたかが求めてくれるなら、私はまた唄いに行きます。 だけども、きっと聴きたいのは歌なんかじゃない。 本当に聴きたいのは、音ではなく、きっと私の心なのだと思う。 皆さんのために一生懸命に全力を尽くそうとする、その心にきっと感動を覚えてくれたに違いない。 だから、唄は技術ではなく、心だと一人考えている。

私は、尺八でも音戸の舟唄を吹いた  5年前、音さえ出すことがほとんど出来なかったのだが・・ 今、こうして吹けるようにはなった。 上手いとか下手とか、そんなことは、私にとって大した問題ではない。 私も、色々な様々な方々に三味線や尺八を勧めてはきたのだが、やはり、最も大切なことは、やりたいと思える心だと僕は思う。 そういえば、この間、熊本のファミリーコンサートに和楽の会民謡仲間4名で見学に行ってきた。

私のお目当ての一番は、甥(熊本チャリティーコンサートで初出演:民謡太鼓を果たした)に大津太鼓を見せてやることであった。 彼は来春から就職することが決まっている。 なんとか和楽器の素晴らしさを伝えておきたい そして迫力満点の大津太鼓を見せてあげることができたのだった。 だが、意外にも、彼も和楽の会員さんも、2人とも夢中になってしまったのは、シャミロックであった 

   え  あんだけ私の三味線観てきてるのにーーー 

2人、いや母までもが、シャミロックという新しいジャンルで舞台に立つ、新風巻き起こそうとしている男に釘付けになっていたのであった  しかも、この方、あの熊本伝説の民謡人である、春代さんの長男さんである  今は、東京で活躍されているそうで、TシャツやCD なども販売されていた 私も買いたいと思い、赤いTシャツを探したのだったが・・ 余りにも大人気により、サイズがしか残っておらず涙を飲んだ 

その方の様相がまた素晴らしく、赤い袴をはいて、その上に白い着物をまとい、着物は下半身に切れ目を入れて、足を広げると赤い袴が広く目立つように切れ目を両側に入れてあり、上半身は片方だけ着物で片方は、中にシャツと腕がまるまる見えるように作られている  それで素早い三味線ロックを披露して観るものを虜へといざなってゆくのであった  やはり親が親だけにスケールが大きく、語りも人の心に入り込んでゆくトークが感動的であり、カリスマ性を覗かせていた 

思えば、私も去年、熊本の須賀道子さんと組み、呉絆ホールにてコンサートを行ったんだよな~って・・ あれからまだたったの1年しか経ってはないのに・・ 私の中では、もう10年も前のような感覚で懐かしく思ったのだった。 もう今から、あれだけ大賀掛りなコンサートは当分出来まい。 もう今の自分では、集める力さえなくなった。 この世の一体、どなたが私に力を貸してくれようか。 今は、まほろばの里でおばあちゃんやおじいちゃんを泣かせることが、泣いてくれることが一番嬉しいのだから。

本日もご拝読、誠にありがとうございました  


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