政治・経済・社会の情勢の分析力においても、地方自治体の長としては、森市長のほうが優れている。写真は、富山市役所である。展望台を備えた魅力ある市庁舎である。他方、石井知事は、県庁の中下層の職員が、ランチタイムには、富山市役所の食堂を利用している事実を知らない。昭和初期の富山県庁舎は、すでに博物館の状態にある。行政職の実務処理者には、すでに快適に働く環境にはない。しかも、石川県庁と比べたら、最新のIT設備環境において何十年の遅れが生じている。さらに、置県130年事業の記念碑の「管子」の語句に誤った引用がある。「百年之計」ではなく、正しくは「終身之計」である。もし、意図した改作ならば、そのように解説板に明記するべし。自治体経営者の経営能力がすでに劣化し、個人のメディア露出しか頭にない人に対し、森市長の方は、国連でも知られるくらいだから、もっと大人【たいじん】になって、横綱の風格を備えて欲しい。市役所と県庁の庁舎を比較すれば、経営力の差は歴然としている。常識で知事が務まるなら、県庁職員の誰でもできる職務だといえる。