ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

1983年2月19日付 ビルボード 全米 Top40 Eddie Rabbitt with Crystal Gayle - You And I

2019-02-17 22:35:31 | 1983年ビルボードTop40
1983年2月19日付ビルボード All American Top40、2位から上がっての1位はPatti Austin & James Ingramの"Baby Come To Me"。Patti Austinですがこの曲で初めてで唯一のレギュラーチャートでの登場、ですが、Quincy Jonesの"Ai No Corrida"にはボーカルで参加していますので、実際には2曲目の登場になります。James Ingramは先日亡くなってしまいましたが、「クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子」と呼ばれ、アルバム「The Dude」に参加、"Just Once"と"One Hundred Ways"の2曲のTop40ヒットがありますが、この曲で初めてのTop5ヒット、もちろん初めてのNo.1ヒットです。

2位は1位からダウン、通算4週間の1位の大ヒットMen at Workの"Down Under"。
オーストラリア出身の彼ら、初めてのワールド発売アルバムからのファーストシングルで1位を獲得した"Who Can It Be Now?"に続く2曲連続の1位獲得、新人で2曲連続の1位の快挙です。
3位は4位からアップ、Bob Seger & the Silver Bullet Bandの"Shame On The Moon"。Bob Segerですが、5位を記録した"Trying to Live My Life Without You"以来のTop5ヒットで、この曲で5曲目のTop5ヒットです。
4位は9位からジャンプアップ、Stray Catsの"Stray Cat Strut"。Stray Catsですが、彼らアメリカでのファーストアルバム『Built for Speed』から、最高位9位を記録した"Rock This Town"に続く2枚目のTop10ヒットで、もちろん初めてのTop5ヒットとなりました。
5位は前週と変わらずTOTOの"Africa"。1週間だけですが1位を記録した大ヒットです。TOTOですが、皆様ご存知だと思います、デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ルカサーなど凄腕スタジオミュージシャンが結成したスーパーバンド。デビュー曲"Hold The Line"が5位を記録、そして"Rosanna"が前年の1982年に2位を記録、この曲で初めてのNo.1ヒットです。

この週7位はEddie Rabbitt with Crystal Gayle の "You And I"。
最高位は2月12日から3月5日まで4週間続けた第7位。年間チャートは12位の特大のヒットでした。
最高位7位ながらの年間12位ということで、この曲超ロングセラーヒットです。この週の時点ですでにHot100には20週目。最終的にはHot100に29週、Top40には21週間チャートインするロングヒットでした。Top40に21週間は、以前紹介したLaura Braniganの"Gloria"の22週に続くこの年度のロング記録でした。

Eddie Rabbit、70年代半ばから活躍するカントリー界を代表する歌手です。
この曲も大ヒットですが、"I Love a Rainy Night"が1981年3月に2週間の1位、年間チャートも8位の大ヒットとなっています。カントリー界のスターを超え、アメリカンポップス界を代表するスター歌手です。"I Love a Rainy Night"については過去の記事をご覧ください。残念ながら1998年に56歳で亡くなっています。

そしてデュエットしているのがCrystal Gayle、彼女もカントリー界では有名な歌手です。伝説のカントリー歌手ロレッタ・リンの妹としても有名ですね。
彼女ですが、1977年の曲で"Don't It Make My Brown Eyes Blue"邦題「瞳のささやき」の大ヒットで有名になりました。残念ながらその時のメガヒットDebby Booneの"You Light Up My Life"があったため1位にはなれませんでしたが堂々の2位を記録する大ヒットでした。70年代後半からしばらくTop40には登場していなかったですが、4年ぶりにチャートに戻ってきました。

"You And I"ですが、Eddie Rabbitのスタジオアルバム『Radio Romance』収録曲。曲の作者はこちらもカントリー歌手のFrank J. Myersという人です。Frank J. Myersですが、AlabamaやLonestarなど主にカントリー系のアーチストに曲を提供、今でも活躍しているようです。
曲はしっとりとしたバラード。サビの部分の二人の息もぴったりの名曲です。


今週 先週 song / artist
1 2 BABY COME TO ME / PATTI AUSTIN & JAMES INGRAM
2 1 DOWN UNDER / MEN AT WORK
3 4 SHAME ON THE MOON / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
4 9 STRAY CAT STRUT / STRAY CATS
5 5 AFRICA / TOTO
6 23 BILLIE JEAN / MICHAEL JACKSON
7 7 YOU AND I / EDDIE RABBITT with CRYSTAL GAYLE
8 18 DO YOU REALLY WANT TO HURT ME / CULTURE CLUB
9 19 HUNGRY LIKE A WOLF / DURAN DURAN
10 10 YOU CAN'T HURRY LOVE / PHIL COLLINS
11 11 THE OTHER GUY / LITTLE RIVER BAND
12 12 GOODY TWO SHOES / ADAM ANT
13 13 PASS THE DUTCHIE / MUSICAL YOUTH
14 14 YOUR LOVE IS DRIVING ME CRAZY / SAMMY HAGAR
15 15 HEART TO HEART / KENNY LOGGINS
16 16 ALL RIGHT / CHRISTOPHER CROSS
17 17 ALLENTOWN / BILLY JOEL
18 21 YOU ARE / LIONEL RICHIE
19 22 BACK ON THE CHAIN GANG / PRETENDERS
20 26 TWILIGHT ZONE / GOLDEN EARRING
21 24 WE'VE GOT TONIGHT / KENNY ROGERS & SHEENA EASTON
22 27 SEPARATE WAYS / JOURNEY
23 3 SEXUAL HEALING / MARVIN GAYE
24 28 ONE ON ONE / DARYL HALL & JOHN OATES
25 6 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
26 25 HEART OF THE NIGHT / JUICE NEWTON
27 33 BREAKING US IN TWO / JOE JACKSON
28 31 ON THE LOOSE / SAGA
29 29 WHAT ABOUT ME / MOVING PICTURES
30 30 SPACE AGE LOVE SONG / FLOCK OF SEAGULLS
31 8 ROCK THE CASBAH / CLASH
32 36 I KNOW THERE'S SOMETHING GOING ON / FRIDA
33 35 FALL IN LOVE WITH ME / EARTH WIND & FIRE
34 40 MR. ROBOTO / STYX
35 42 I'M ALIVE / NEIL DIAMOND
36 38 THE CLAPPING SONG / PIA ZADORA
37 39 THE WOMAN IN ME / DONNA SUMMER
38 41 TIED UP / OLIVIA NEWTON-JOHN
39 43 DREAMIN' IS EASY / STEEL BREEZE
40 45 I'VE GOT A ROCK N' ROLL HEART / ERIC CLAPTON

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太ったボンジョビ)
2019-02-17 23:45:58
エディラビットは一回もアルバム聴いたことないけど、曲はなかなかいいてすよね
落ち着いててピアノの音まで認識しやすいし
ゲイルのアノイツラアアイの輪唱も好きです
チャートとしては前の年での甘い出来事、の売れ方みたいな…
デュエットソングを歌うのはよくありまして、
今週の1位のヤツ
6月ごろ出そうなヤツ
そしてこのユーアンドアイ
がお気に入りトップ3ですね
ゆっくりしてるのは却って言葉が乗せにくくて難しいとも思います
歌いたくないのに歌わされるのがエンドレスラブ
歌いたいのにないのがとまどい
女の人だけやたら盛り上がるのがタイムオブマイライフ、です
おっとやはりこの週の愛ひととき、はこないだ一人でやっても楽しかったな
さすがだボブシーガー
なじみの薄いTOP10ヒット (ms-database)
2019-02-18 19:55:39
こんばんは!

"You & I"といえば、個人的にはこの年(1983年)のBillboardTOP10ヒットで最も馴染みの薄い曲で、1983年のTOP10ヒット87曲のうち、唯一CD音源のないのがこの曲です。サビを聴いてもピンときませんね~。
ちなみに83年のTOP40ヒット224曲中、CD音源のない曲が"You & I"のほか
That's Love/Jim Capaldi(#28)
So Wrong/Patrick Simmons(#30)
The Clapping Song/Pia Zadora(#36)
Winds Of Change/Jefferson Starship(#38)
Put It In A Magazine/Sonny Charles(#40)
の5曲。"You & I"と"Winds Of Change"以外はCDでの入手が難しそうです。

なお、"You & I"、BBチャートでは7位まで上昇しましたが、Cash Boxでは20位どまり。
http://msdb.blog75.fc2.com/blog-entry-299.html
年間チャートにもエントリーせずとBBに比べまったく振るいませんでした。
デュエットソング (星船)
2019-02-18 20:29:30
太ったボンジョビさんこんばんは。
デュエットソングには名曲が多いと思います。
特にバラード系の曲には良い曲がたくさんあります。
この週1位の"BABY COME TO ME"も素晴らしい曲でした。
確かに馴染みが薄い (hannah)
2019-02-18 21:42:04
星船さん、こんばんは。
両者ともカントリー界の大物でナショナルチャートでも大ヒット曲があるのですが、ビッグネームのデュオにも関わらず馴染みが薄い曲でした。
それでも、M.Jackson、C.Club、Duranの大幅アップの中にあって7位をキープしロングヒットになりました。
地味なチャートアクションでロングヒットはカントリーらしくていいかもですね。
C.Gayleの♪Don't It Make~♪は大ヒットでしたもんね。
地味な名曲 (星船)
2019-02-18 22:04:12
ms-databaseさんこんばんは。
この曲"You And I"ですが、地味な曲ではありましたし日本ではほとんどヒットしなかったと思います。でもじっくり聞くと実によい曲、名曲だと思います。
その他の曲も地味な曲が多く、「あれ、どんな曲だっけ?」っていう曲ばっかりです。この中からも何曲か紹介していくつもりです。よろしくお願いします。
全米トップ40がなかったら... (音時)
2019-02-18 23:20:39
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/15757044.html
星船さん、もしラジオ番組「全米トップ40」がなかったら,,,特にカントリーのアーティストの曲を聴くようなことはなかったでしょうね。エディ・ラビットもクリスタル・ゲイルも...。"You And I"はエディの男っぽい声とクリスタルの名の通り、滑舌のよいハキハキとした艶のある声が絡み合う、素敵なデュエット・ソングでしたね。エディはこの曲が最後のトップ40ソングになってしまいました。ってことは...星船さんのブログではもうエディは登場しない...ってことに...なんかそれはとても残念ですね。83年より後のどの曲を取り上げてくれるのかはいつも楽しみにしているのですが、取り上げ忘れた曲を復活させる何か企画を考えてみてもいいのでは?(^▽^)。

Unknown (omnibusfan)
2019-02-19 20:07:43
星船さま、こんばんは。
You And I、いい曲でした。
クリスタルゲイル、好きだし。(笑)
シングルレコード持っていますよ。
ゆっくりとしたペースでチャートを上がっていたので、年間チャートも思いのほか上位にランクされました。当時の年間チャート予想で、私も上位に予想した記憶があります。
ところで、この週のチャートで好きなのは、37位のドナサマーです。最高位33位の中ヒットですが、隠れた名曲だと思っています。
Unknown (実験鼠)
2019-02-19 20:21:27
この曲は全く記憶がないですw 他の曲は大体記憶にあるんですけどね〜。こういうタイプの曲は聴かなかったからなあ。特に男女のデュエット曲は好きじゃなかったので、最初からパスしちゃってたかも。
それにしても、マイケルの急上昇とマーヴィン、ホール&オーツの急降下が凄いですね。
地味な動き (星船)
2019-02-19 21:01:10
hannahさんこんばんは。
この曲のチャートアクションは実に地味でしたね。何となく知らないうちに7位まで上がってきたっていう感じでした。カントリー系のヒット曲にはこのような動き方をする曲が多かったかも。改めて聞くとよい曲ですよね。
Crystal Gayleの"Don't It Make My Brown Eyes Blue"は大好きでした。この曲で久しぶりに彼女の名前を聞いて嬉しかったです。彼女の久しぶりの曲ということでこの曲が印象に残っていたということもありました。
C.Gayleだったとは (hannah)
2019-02-19 21:36:06
星船さん、こんばんは。
地味な曲とはいえ、7位にランクされた曲ですから、アメリカに行った時はそこかしこで聴こえてきました。当時デュエット曲だったのは覚えていたのですが、C.Gayleとのデュエットとは。彼女もきれいな歌声ですからね。

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