特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

「自立」について考える 第13回でらえぇしおりあいさつ

2019年08月20日 06時08分33秒 | スタッフのつぶやき

第13回「でらえぇ~友だちつぐっぺぇ~笑顔プロジェクト」にあたって

特定非営利活動法人 被災者応援愛知ボランティアセンター

理事長 久田光政

 「自立」という言葉を聞いたことがあると思います。親は子どもに「自立」を求めます。障がい者は「障害者自立支援法」という法律があるくらいに、「自立」を求められています。自然災害被災者には「(被災者の)自立した生活の開始を支援することを目的」とした「被災者生活再建支援法」という法律があります。

「自立」は辞書には「他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。」とあります。私たちが他者に従属したり、支配されたりすることはまずないでしょう。しかし、助力を受けずに暮らしていくことは可能でしょうか? そんなことはありませんよね。私たちは必ず誰かの助けを受けて、毎日暮らしています。

私たちは誰かを助けていますし、誰かに助けられています。

助けてくれる「誰か」がたった1人だったら、それは危険ですよね。その人がいなくなれば、立っていられなくなるのですから。助けてくれる「誰か」が100人も1,000人もいるとしたら、1人くらいいなくなっても危険ではありませんね。ですから、それはもう一人で立っているように錯覚するのではないでしょうか。

そうです。私たちは自分ひとりだけで立っているのではありません。たくさんの人の支えがあって立っていられるのです。

私たちは「自立」を目標にする必要はありません。たくさんの人と支えあう関係を広げていくことが、私たちが生きていくのに、必要なことだと私は考えています。

「でらえぇ~」は、東北の参加者にも、愛知の参加者にも、それぞれに支えあう関係を広げていく機会となるものです。

2019年夏。今年も支えあう関係を広げていきましょう。

※しおり掲載文に加筆訂正しました。

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