心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

「心の豊かさ」と「物の豊かさ」10年前の今日の記事

2019-03-27 | 心の体験的日記
●総理府「国民生活に関する世論調査」によると,20歳代の若者について,「心の豊かさ」と「物の豊かさ」のいずれを重視するかを問うと,「心の豊かさ」を重視するほうが圧倒的に多い。この傾向は,1984年頃から始まっている。物への欲望が満たされて,次は心の豊かさをということであろう。

●物は蓄積によってどんどん豊かになる。自分が生まれたときにはなかった物が,自分の子供が生まれたときには,ごく普通の物として,身のまわりに存在している。心はそうはいかない。自分とまったく同じような悩みや苦しみを,自分の子供もまた経験する。年を重ねても,心は,必ずしも豊かになるとは限らない。どんどん「貧弱な」心になってしまうこともある。そこに心の豊かさへの根強い希求が生まれる素地がある。科学的な手法を使って蓄積されてきた心理学の知見は,心を豊かにするための強力かつ貴重な財産である。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿