小学校の帰り道。道草、かばん持ち、ピンポンダッシュ・・・誰もが寄り道をしたり、そこでちょっとしたイタズラをしたり、そのせいで大目玉を食らったり、、、そんな淡い思い出があるのではないかと思う。
当地コートジボワール、アビジャンでも昼下がりには大量の子供たちが学校を終え下校する。そして洋の東西を問わず、イタズラっ子たちは健在だ。
そんな中でも、ちょっと困ったイタズラがある。通称「ボロ・ダンジャイマン」(Bôrô d'enjaillement)。停車中の路線バスや乗合いマイクロバス(バカ)などの屋根にのよじ登り、振り落とされないように捕まって、どこまでいけるか、という危険なゲーム。路線タクシー「ウォロウォロ」に箱乗りするパターンもある。
バカがオロオロする話?(1)~アビジャンの公共交通
アビジャンでは2013年頃に一時、中学生や高校生たちのブームとなったが、学校や当局による啓発、一斉取り締まりにより一時縮小。しかし五年の月日をへえ、今また復活しつつある。当局は頭を悩ませている。
危険ないたずらに興じるのはちょっとグレた子供たち。なにも男子だけに限った話ではなく、女子も多数みられる。最貧のカルティエ、北部のアボボや空港裏のポール・ブエなどが発震地。タバコをくわえ、酒を手に持つもの、中にはクスリをやっているものもいる。
車から振り落とされる、後続車に轢かれる、低い歩道橋などに激突する・・・危険なゲームで命を賭す者も少なくない。
(当地主要紙'Soirinfo'より)
アビジャン当局は路上のチェックポイントでボロに興じる子供達を一斉検挙する。そこを潜るのがまたスリルなのだそうだ。ひとたび成功すれば、生徒間の「スター」として迎えられる。
識者によれば、危険なゲームの根底にはアビジャンにおける貧困、格差、モラル、家庭、そして不安定で脆弱な社会などが大きく関係している。社会の矛盾と不合理が、子供達に大きな影を落としているのだという。この構図もまた、洋の東西を問わない。
ボロに興じる子供達は、いったいどこを目指していくのか。最終目的地は隣のカルティエではないはずだ。
(おわり)
当地コートジボワール、アビジャンでも昼下がりには大量の子供たちが学校を終え下校する。そして洋の東西を問わず、イタズラっ子たちは健在だ。
そんな中でも、ちょっと困ったイタズラがある。通称「ボロ・ダンジャイマン」(Bôrô d'enjaillement)。停車中の路線バスや乗合いマイクロバス(バカ)などの屋根にのよじ登り、振り落とされないように捕まって、どこまでいけるか、という危険なゲーム。路線タクシー「ウォロウォロ」に箱乗りするパターンもある。
バカがオロオロする話?(1)~アビジャンの公共交通
アビジャンでは2013年頃に一時、中学生や高校生たちのブームとなったが、学校や当局による啓発、一斉取り締まりにより一時縮小。しかし五年の月日をへえ、今また復活しつつある。当局は頭を悩ませている。
危険ないたずらに興じるのはちょっとグレた子供たち。なにも男子だけに限った話ではなく、女子も多数みられる。最貧のカルティエ、北部のアボボや空港裏のポール・ブエなどが発震地。タバコをくわえ、酒を手に持つもの、中にはクスリをやっているものもいる。
車から振り落とされる、後続車に轢かれる、低い歩道橋などに激突する・・・危険なゲームで命を賭す者も少なくない。
(当地主要紙'Soirinfo'より)
アビジャン当局は路上のチェックポイントでボロに興じる子供達を一斉検挙する。そこを潜るのがまたスリルなのだそうだ。ひとたび成功すれば、生徒間の「スター」として迎えられる。
識者によれば、危険なゲームの根底にはアビジャンにおける貧困、格差、モラル、家庭、そして不安定で脆弱な社会などが大きく関係している。社会の矛盾と不合理が、子供達に大きな影を落としているのだという。この構図もまた、洋の東西を問わない。
ボロに興じる子供達は、いったいどこを目指していくのか。最終目的地は隣のカルティエではないはずだ。
(おわり)