Kazekaoru

退屈と付合うの結構大変です。
心に残ったことを、初夏の風のように書いていけたらと思っています。 

AUTUMN

2020-10-02 19:59:15 | kazekaoru

 

秋らしい清々しい朝だったが、

 

昼からは強い陽射しが戻り、

 

コロナ下では幸いのような気がした。

 

ゆっくりと目覚められる季節は、

 

爽やかな微風の吹く大地から、

 

青空を見上げると希望が湧いてくる。

日ごとに空は高く澄みわたり、秋の深まりは谷戸の木々に変化が見られる。そして落葉樹が葉を落としっていくのを見ると、トランペットの音色が響ように、ときに人はその哀愁のある景色に嘆息する

 

部屋の電話が鳴っている。僕はみんなが起きる頃だと、電話の受話器を上げるとヒロキからだった。「今日の予定は?」、と言う。

「大した用事はないだろう」、と僕は問いかえした。ホテルの庭の噴水に真夏の朝日が差し、湧き上がる水に虹をつくっていた。その前には、幾何学模様のオブジェが立っていて、その上をカモメが旋回し、その風景が浜辺の街らしい風景に思えた。彼女が僕のそばによると、さっき見たレストランに行ってみないと言った。


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