武漢の2019-nCoV案件、新たな進展です。
1.家族内クラスタの報告。
市場で勤務する夫が最初に発病、その後、妻が発症。妻は市場に行っていない。
限定的ヒトーヒト感染を示唆(WHOもそうステート)。
2.焦点の市場以外の場所での感染
タイで報告されたケース。16人の団体旅行の一員として家族で参加。バンコク空港の検疫で発熱を検知されて発見に至った。このケースでは、これまで感染者のいた市場には行っていない。ただし、他の市場には何度も行っていたと申告している。
従来の、他の疾患のアウトブレイクと、本当に同じストーリーをたどっております。
ある1か所でアウトブレイク報告
→ 基礎疾患をもつ例が最初の犠牲者になる。死亡例として大きく報道。
→最初の1か所とは別の感染源と思われる症例がでる
→航空機で感染者が移動し、検疫でひっかかる
→家族内クラスタが報告される
管理人も、いくつかのメディア取材で予告したとおりのことになっておりますが、これはドヤ顔する話では何らありません。ごくふつうに率直に、歴史を思い出せばこうなるというだけです。
おそらく次に起こるのは、
医療機関内でのごく限定的(うたがわれ隔離病棟に入る前/気の緩んだ頃の防護忘れ)感染か、
市場以外で取引された動物から感染か(たとえば2008年北京近郊廊坊での鳥フルヒト感染事件)、
デマ流した人間の逮捕案件か
あたりでしょうか。春節ラッシュ(春運)の注目点です。
Report: Thailand's coronavirus patient didn't visit outbreak market
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WHOの1月14日付ステートメント
https://www.who.int/csr/don/14-january-2020-novel-coronavirus-thailand-ex-china/en/