江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

「副校長補佐」という仕事ー9( 不登校児童と① )

2020-11-19 | 随想
この職種の労働内容は今現在、当該校の副校長が任意に決めているのが実態である。
ただでさえ多様な仕事に追われている副校長であるから、その補佐である私も多様な仕事が回ってくる。

消毒作業のような無意味な仕事ばかりではなく、本来あるべき(かどうかは断定できないが)仕事が私に回ってきた。
以前、紹介した保健室登校の女の子(2年生)を午後の1〜2時間、学習の面倒を見ることになったのだ。

私と一緒に給食を食べていたのが1ヶ月以上前だが、どうやらその後は保健室にさえ登校していなかったようだ。
いくら2年生とはいえ、長期に休んでいては学校の授業が先に進み自宅学習だけではついて行けなくなるかもしれない。
そこで、管理職は私に白羽の矢を立てたようだ。

教室へ行くことから遠ざかるにつれ、学校内でクラスメイトに見られるのが怖くなっているようで、個別学習の様子ははもちろん登下校の姿さえ見られたくないようだ。

そこで、管理職の考えでは、彼女の気持ちを最大限に尊重しつつ、「少しの時間だけでも登校してお勉強してみない? 時間はいつでもいいよ」と呼びかけることになったようだ。

このように呼びかける根拠となったのは私の存在である。
一応、打診はされたものの、既に方針が決まった後だった。
他の仕事なら、ハイハイとは言わないが、これは引き受けても良いと思った。
(つづく)

<すばる>

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