昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム・ポエム・ポエム ~黄昏編~ =風・旅人=

2020-06-07 08:00:09 | 
エッフェル塔の下のため息を 気まぐれな風はコンシェルジュリーへ運んだ

コートの衿を立てて急ぎ歩く旅人を 冷たい風は囃し立てた

今 風は眠っている 朝 風はまた吹くだろう
                                      
=解説=

この作品のキモは 「朝(あした) 風はまた吹くだろう」です。
根拠のない希望を持ちたいと、あがいています。
「眠っている」だけなんだ、あしたには、朝の光とともに幸せがやってくるはずだ、と。

エッフェル塔はパリの象徴です。
希望の塔ですよね。
コンシェルジュリーというのは、今でこそ司法宮の一部ですが、かつてマリー・アントワネット王妃が収容された牢獄なわけです。
そこでわたしは、牢獄としてではなく、恋獄の象徴としたわけです。


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