どういうわけか食わず嫌いに近かった、ベートーベンの弦楽四重奏曲の後期の第12番から第16番、ならびに大フーガを聴く気になった。
昨日は第13番と大フーガ、本日は第16番を聴いた。第16番はアルバン・ベルク弦楽四重奏団で1989年の録音。昨晩の演奏よりこちらのほうが音が艶やかで奥行きのある音がするように思われる。あらためてユーチューブでこのアルバン・ベルク弦楽四重奏団の第13番を検索したが、第5楽章しかなかった。他の後期の弦楽四重奏曲はそろっていたのに、残念である。
カヴァティーナはかなりテンポがゆったりしていて、たっぷりと聴かせてくれる。このくらいのテンポが私の好みである。
第16番、第3楽章は美しいがここでは少しテンポがあまりにゆったりしているのに驚いた。演奏者によるものなのか、作曲家の指定なのか、わからない。私の不勉強である。第1楽章と第4楽章の後半はともに私には少し激しすぎる曲に聞こえる。それぞれの前半は、私は気に入った。
この2曲、否、後期の弦楽四重奏曲をじっくりと聴いたのは初めてである。
本日は、第13番の第5楽章と、第16番を楽しむことにした。他の4曲は後日の楽しみに取っておく。