一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

小雨が降り始めた五稜郭でしっとり日本酒Night  ~ぶらり函館(14) 

2018年08月06日 01時01分30秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 函館・五稜郭「びんごや」にて)

 

 

藤田商店で函館のソウルアルコール 「ガラナビール」を飲んで

ほろ酔い気分で、店を出ると 外は、しっぽりと小雨混じり

五稜郭交差点に向かって南へと歩き始めた。

 

 ゛

 

当初は、その名も「地元家」という北海道の地酒ばかりが揃っている店へ行く

目星をつけていたが、

藤田商店にも行けたし、交差点に近く賑やかそうな店の雰囲気を感じ回避した。

そぼ降る雨、もっと静かなところで日本酒を味わいたいという思いが湧いていた。

 

そして少し南へ歩いて竹垣にメニューを出している「びんごや」という店を覗いた。 

お客さんは、まだ誰もいなかったが、落ち着いて呑めそうだと感じて

「すみませ~ん。特に予約はしてないんですけど大丈夫ですか?」と尋ねると奥から

「どうぞ。大丈夫ですよ」という声に誘われて暗い空間へと入って

カウンター前に腰を下ろした。

 

(「びんごや」入口 )

 

 

「何になさいますか?」と聞かれ

「とりあえず 日本酒。 ラベルが見えたAKABUを注文。

北海道だけどもう北海道の酒にこだわらず、東北の酒を頼んだ。

 

 

アテは、付け出しだけでは足りないので、刺身を頼んだ。 

 

 

まずまずのスタートかな・・・

 

日本酒に関しては、一部北海道の地酒を覗けば、

関西・ウラ難波あたりでも呑めそうな銘柄を揃えているなという印象を

店のマスターに投げてみると

 

実は、本店が別個所にあってそこでは、結構マニアックな日本酒客が

集まるんだけど、こちらは、名の知れた 例えば十四代・獺祭・田酒・久保田みたいな

日本酒を注文するお客さんがほとんどとのことだった。

 

嬉しかったのが、津軽海峡の先 函館の地で、

私の地元の酒「梅乃宿」のゆず酒を冷蔵庫に見つけたこと

またメニュー表には、奈良の「春鹿」が定番として載っていたことに

奈良の日本酒が思いのほか北の地で健闘してるなと感じた。

 

最下段 左から4番目に奈良「梅乃宿・ゆず酒」を発見

 

二番目に呑んだのは、私が北海道の地酒では、一番おいしいと感じてる

旭川の「男山」を頼んだ。

「男山」という名の酒は、たくさんあれど、一押しは旭川の「男山」だと思ってる。

歌舞伎浮世絵団十郎ラベルを過去に何度か呑んだが、実にいい感じの味わいの酒だ。

 

 

三酒目は、秋田の人気酒「ゆきの美人」のオリジナルタンクバージョン

THEE ACE OF STARS

昨夜見た臥牛山からの函館の夜景を思い出していた。

刺身もなくなったので、アテに鶏を追加で頼んで戴いた。 

 

1時間半ばかり対応してくれた女のコは、一人が地元函館のコだったが、

もう一人は、札幌のコで、札幌と函館はいろいろ違って生活に戸惑っていると言っていた。

関西から見れば、札幌と函館は同じように捉えているが、前述したように

実のところ九州に当てはめれば福岡と鹿児島ほどの物理的距離。

正直、福岡で通じる言葉が鹿児島ではまるで通じなかった

体験を自身したことがあるだけに その距離は

違いがあって当然のようにも感じた。

 

 

最後に会計をしようと店の出口に向かえば、二階へ上がる階段の踊り場に

奈良の酒「篠峯」の前掛けが飾られているのを見かけ、

正直こんなところで出会ったことに驚いた。

私を誘っていたのは実はこれだったのか・・・そして見送ってくれてるようでもあり

北の大地で、数々の奈良の日本酒が頑張っている姿がとても印象に残った。

 

 

 

 時計の針は、午後10時を廻り、電停に向かえば建物の合間から五稜郭タワーが見えた。

 

 暫くして やって来た電車に乗り、ホテルへの帰路についた。

 電車の揺れなのか 酔っているせいなのか どっちでもいいやと思いながら

電車は雨上がりの夜の函館を函館駅前へと向かって行った。

 

 つづく

 

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(寅)

 



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