日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の年

2020-12-27 | 御住職指導

正林寺御住職指導(R3.1月 第204号) 

 

 待望の宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の大佳節を迎える令和三年は、僧俗一同が御報恩の誠を尽くす重要な年です。
 そして、御法主日如上人猊下より賜った、法華講員八十万人体勢構築の御命題を達成し、更に未来広布へ向かってステップアップする年となります。

 支部の御命題達成目標人数は、「梵天・帝釈等の御計らひとして、(中略)一時に信ずる事あるべし」(御書1123)との仰せを信じ、僧俗一致・異体同心の団結をもって、本年二月十六日までに必ず達成しましょう。
 御法主上人猊下は「新年之辞」に、
「講中の一人ひとりが身軽法重・死身弘法の御聖訓を拝し、地涌の菩薩の眷属としての自覚と誇りを持って、勇猛果敢に折伏を行じていくことが肝要であります。」(妙教 第340号)
と御指南であります。

 折伏は末法時代の尽未来際まで続く仏道修行であるため短期中期長期を展望して、個人折伏の達成未達成に関わらず、常に折伏への意識と実践を堅持することが必要です。その堅持された一念心が「一時に信ずる事あるべし」との御指南に通じることを心肝に染め、異体同心の団結となる支部組織の体勢が構築された果報として「梵天・帝釈等の御計らひ」があり、地域広布の仏国土へとつながることを確信しましょう。その現証として寺域(四域)が調えられ荘厳された法城(本堂・境内)が立派に建立される実現へとなり、さらなる寺院外護の体勢が構築され、仏祖三宝尊の御威光が、いや増すことになります。
 寺院外護の体勢構築には、年間方針を心得て年間実践テーマの講中一丸となった実践が必要不可欠となります。

 御本仏大聖人の御出現と一期の御化導は、一切衆生の救済にあります。
 「天変・地夭・飢饉・疫癘遍く天下に満ち、広く地上に迸る」(御書234)と、『立正安国論』に説かれた、その真因を知る本宗僧俗には、不幸の根源たる謗法を退治し、世の人々を善導して仏国土を建設する重大な使命があります。
 特に、令和三年は、広布の精鋭たる八十万人の法華講員の一員である正林寺支部の講員さんは、昨年の百日間唱題行の功徳と大佳節の歓喜を推進力として折伏と育成に全力で取り組むことが肝要です。
 講頭を中心とした講中の強盛なる信心のもと、コロナ禍や異常気象による災害など国難ともいうべき難局に立ち向かい、御聖誕八百年を期して、次代の広布へ力強く前進しましょう。

令和三年の年間実践テーマについて

 三項目の年間実践テーマは、信行の根幹をなす実践指針です。各テーマの趣旨は、次のとおりです。

①日々勤行・唱題の実践

 朝夕の勤行は、功徳の源泉であり、仏道修行の基本です。時間を決め、家族そろって行うことにより、一家和楽の信心が培われます。コロナ過で一人暮らしの方は寺院の時間にあわせ、僧俗一致の勤行を心がけましょう。
 唱題の実践は、御本尊の広大無辺なる功徳に浴して不幸な境界を改善し、善縁に恵まれ、困難を乗り越える道が開かれます。
 法華講員として、日々の勤行・唱題が習慣となるように、講中全員で実践しましょう。
 真剣な勤行・唱題の継続は、現在の混沌とした世の中にあって生活が整う因となります。また折伏の際には、謗法破折と慈悲の言葉として表れ、障魔と迷いを打ち破る因となります。あふれる生命力をもって行動できるよう、新入信者にも勤行・唱題の大切さを教えて育成してください。
 御本尊を護持していない講員は、感染対策を徹底のうえ、寺院に参詣して日々の勤行・唱題を実践しましょう。

②折伏実践こそ最善の報恩行

 宗祖大聖人の教えは折伏の実践にあります。国土の安穏を築き、自身の幸せを築くためにも、謗法の恐ろしさ、邪義邪宗の怖さを教えて、謗法を断じていくことが肝要です。
 折伏は、地涌の菩薩の眷属の使命であり、一切衆生救済の慈悲行です。また、過去遠々劫の罪障消滅がかなう仏道修行であり、仏祖三宝尊への最善の報恩行です。講中全体に、その意義と目的を徹底しましょう。
 勤行・唱題と折伏の実践には、計り知れない大功徳が具わります。
 仏祖三宝尊への御報恩のため、講中が折伏の組織としての体勢を整え、感染症への予防対策を講じて全講員が折伏に動き、もって、折伏誓願目標を必ず達成しましょう。
 なお、新入講者には御本尊御安置を推進してください。

③寺院参詣と登山で育成推進

 寺院参詣と登山は、育成の指標となります。手洗い、うがい、消毒、マスク着用、三密回避など、基本的な対策に万全を期し、仏祖三宝尊に御報恩申し上げましょう。
 感染症対策として、御講・行事・会合等への参詣・参加には人数的な制約もありますが、複数回奉修したり、分散するなど、檀信徒が参詣する機会を増やしていく工夫と取り組みが重要です。役員会で検討が必要です。
 疫病流行の原因は、正邪を弁えない多くの人々の謗法与同にあります。
 状況による臨機の対応は必要ですが、正しい知識で感染リスクを避け、殻に閉じこもらないことも大切です。全講員が寺院参詣と登山の功徳を積むことができるように講中が協力し、感染対策を徹底した清潔感と安心感を備えての家庭訪問、あるいは電話やメール(手紙)で声をかけて、根気よく育成を推進してください。
 そして、三大秘法の御本尊のもとに足繁く参詣して、世の中を浄化するため折伏を進めてまいりましょう。

 講中の皆さんには、令和三年の年間方針『宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の年』の意義と三項目の年間実践テーマの趣旨を心に刻み、布教区別広布推進会、所属寺院の行事、支部講中の諸活動に参加して信行を磨き、三項目の年間実践テーマを着実に実践いたしましょう。
 もって、「法華講員八十万人体勢構築」の御命題を名実ともに達成して大佳節を寿ぎ奉り、更なる広宣流布に向かって勇猛精進を誓うことが仏国土実現につながります。

 

宗祖日蓮大聖人『十字御書』に曰く、
「十字(むしもち)一百まい・かし(菓子)ひとこ(一籠)給び了んぬ。正月の一日は日のはじめ、月の始め、とし(年)のはじめ、春の始め。此をもてなす人は月の西より東をさしてみ(満)つがごとく、日の東より西へわたりてあき(明)らかなるがごとく、とく(徳)もまさり人にもあい(愛)せられ候なり。」(御書1551)

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