会見終了は深夜1時23分。
締め切りが気になる新聞記者泣かせの1時間20分に及んだロング会見だった。
『とことん話すつもりだったけど、でもお腹空いちゃったよ』というイチローの言葉がなければ、いつまで続くか、と思ったほど。
面白かったのはこの言葉。
『僕は感情のない人と言われるけど、結構、感情あるんですよ。ヒット打ちたかったなあ』
涙なく淡々と会見するイチローを見て、クール過ぎる、と思って聴いていただけに、笑ってしまった。
同時に会見の様子を見て、イライラしてしまった。
質問する記者側の緊張感が伝わったからだ。
変な質問をすると、ピシャッと返されるのでは、と。
イチローは松井ゴジラと違う。
親しい記者としか、心打ち解けない。
普段の緊張感がありあり。
緊張をほぐすイチローの何度も出たセリフが象徴していた。
『何か僕、変なこと言ってる?』
会見場の緊迫感をほぐすかのように、イチローが何度も発していたのが印象に残った。
ペットの話も私には興味をひかれた。
01年、シアトル渡米とともに飼った愛犬『一弓(いっきゅう)』のことだ。
この柴犬はもう17歳7か月。
我が家の老犬モネより年上。
『今年で18歳になろうかという柴犬なんです。さすがにお爺ちゃんになってきて、毎日フラフラですけど、懸命に生きているんです。それを見ていたら俺頑張らないと、と思います。あの懸命な姿。まさか最後まで、現役を終える時まで一緒に過ごせると思っていなかった。一弓の姿は感慨深い。妻と一弓には感謝の思いしかない』
何だか、一辺にイチローに親近感がわいた。
会見の詳細は後日にするが、まずは感想を記してみた。
始まってすぐにCMになり、待っていたら次の番組(お笑い)になっている
おもわず! こらーです(笑)