印旛郡栄町の古墳群が点在する「風土記の丘」
県立・体験博物館「房総のむら」があります。
時節ごとに訪れる「癒しの丘」でもあります。
少し離れたところに龍伝説の龍角寺があります。
資料館の脇から「白鳳の道」を通っていきます。
右側は松林などの樹木の林が広がります。
房総のむら復元竪穴住居などもあります。
左側の空間には古墳群が点在しています。
そのまま進むと石ころ砂利の曲がり坂道、
左右は葛が繁茂して山になっていました。
成田安食バイパス道路の下をくぐります。
伸び放題、倒れ放題の樹木で薄暗く、
ちょっと不気味な小径を辿ります。
右手には倒木の中に古池が見られます。
通る人も居なくて湿った寂しい道です。
左手は浅間山古墳の雑木林でうす暗く、
石段のある浅間神社や八坂神社もあり、
一軒農家があって畑に野菜もあります。
左側に数軒の農家集落があって、
大きく開けた十字路に出ました。
バス停などもあって広場でした。
そのまま道を進んで集落に入りました。
昼下がり、静かです。人は誰もいません。
植木や庭を拝見しながら歩くと、
突き当りに龍角寺がありました。
すごく古く、廃寺の如き佇まいです。
大きな銀杏の木が立っていました。
龍角寺の歴史は古く、千葉県屈指の古刹で、
伝説に満ちています。龍の頭の落ちた処に、
一夜のうちに出現されたとされています。
709年この地域が干ばつに見舞われたとき、
印旛沼の小龍が天に昇って雨を降らせた。
罰を受けた龍の体は3つに割けて地上に落ちてきた。
3つに分かれた龍の頭の部分をこの寺に祀り、
「龍角寺」と改称したという伝承が残っている。
史料によりますと、
龍角寺は、和銅2年(709年)に竜女化来し、
一夜のうちに諸堂(金堂、塔)を建立した、
と伝えられています。
関東地方でも最も古い寺院の一つだという。
本尊の薬師如来坐像は白鳳仏として貴重なもので、
国指定重要文化財に指定されているという。
境内には大小の礎石が残っているばかりで、
龍角寺の伽藍を忍ばせる史跡だと言えます。
三重塔の礎石は「不増・不滅の石」ともよばれ、
孔にたまった水は大雨でも日照りでも、
増減しないと言われている。
誰もいない古寺の庭には「ホトトギス」の、
花株が咲き乱れていました。
資料館では企画展「正月を迎える」が開催中でした。
千葉房総地方の「お正月」の注連飾りや食べ物、
年頭の行事・風景の模様など展示されていました。
三が日には、いろいろお正月行事が体験できるようです。