たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

印旛龍伝説の頭・古刹「龍角寺」への道

2018-12-03 17:44:39 | 国内旅行

印旛郡栄町の古墳群が点在する「風土記の丘」
県立・体験博物館「房総のむら」があります。
時節ごとに訪れる「癒しの丘」でもあります。



少し離れたところに龍伝説の龍角寺があります。
資料館の脇から「白鳳の道」を通っていきます。



右側は松林などの樹木の林が広がります。
房総のむら復元竪穴住居などもあります。
左側の空間には古墳群が点在しています。



そのまま進むと石ころ砂利の曲がり坂道、
左右は葛が繁茂して山になっていました。
成田安食バイパス道路の下をくぐります。



伸び放題、倒れ放題の樹木で薄暗く、
ちょっと不気味な小径を辿ります。



右手には倒木の中に古池が見られます。
通る人も居なくて湿った寂しい道です。



左手は浅間山古墳の雑木林でうす暗く、
石段のある浅間神社や八坂神社もあり、
一軒農家があって畑に野菜もあります。



左側に数軒の農家集落があって、
大きく開けた十字路に出ました。
バス停などもあって広場でした。



そのまま道を進んで集落に入りました。
昼下がり、静かです。人は誰もいません。



植木や庭を拝見しながら歩くと、
突き当りに龍角寺がありました。



すごく古く、廃寺の如き佇まいです。
大きな銀杏の木が立っていました。



龍角寺の歴史は古く、千葉県屈指の古刹で、
伝説に満ちています。龍の頭の落ちた処に、
一夜のうちに出現されたとされています。



709年この地域が干ばつに見舞われたとき、
印旛沼の小龍が天に昇って雨を降らせた。
罰を受けた龍の体は3つに割けて地上に落ちてきた。

3つに分かれた龍の頭の部分をこの寺に祀り、
「龍角寺」と改称したという伝承が残っている。



史料によりますと、
龍角寺は、和銅2年(709年)に竜女化来し、
一夜のうちに諸堂(金堂、塔)を建立した、
と伝えられています。



関東地方でも最も古い寺院の一つだという。
本尊の薬師如来坐像は白鳳仏として貴重なもので、
国指定重要文化財に指定されているという。



境内には大小の礎石が残っているばかりで、
龍角寺の伽藍を忍ばせる史跡だと言えます。



三重塔の礎石は「不増・不滅の石」ともよばれ、
孔にたまった水は大雨でも日照りでも、
増減しないと言われている。



誰もいない古寺の庭には「ホトトギス」の、
花株が咲き乱れていました。



資料館では企画展「正月を迎える」が開催中でした。
千葉房総地方の「お正月」の注連飾りや食べ物、
年頭の行事・風景の模様など展示されていました。
三が日には、いろいろお正月行事が体験できるようです。