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タワーマンションの水害と環境保護を考える。

2019年10月17日 16時53分14秒 | 日記
 今回の台風19号が超大型だったとはいえ、日本列島の各地の河川に与えた被害は大きかった。
 その前の千葉県に風の影響を与えた台風15号、家屋やゴルフ練習場の柱・ネットの倒壊など記憶に新しい。

 ここのところ上陸した台風の規模が大きくなっているのは、やはり地球温暖化の影響であろう。
 今後も台風が日本に上陸すると、今回に近い被害を与える可能性が生じると考えられる。

 特に、大量の雨量が河川の堤防を決壊させたり、堤防を越え氾濫した水量は甚大な被害を河川周辺の農地や住宅,工場に甚大な被害を与えた。

 普段は穏やかに見える幅の狭い川が、両側にある堤防との間に広がる河川敷に公園やゴルフ場、運動場などの場を提供し、川の周辺に住めば風光明媚な解放感も与えてくれるため、ついつい猛威を振るう増水の脅威を忘れさせるのだ。

 筆者が今回の水の被害で、改めて危機を感じたのは、多摩川周辺のタワーマンションの被害だった。
 タワーマンションは、東京などの都会地の典型的な新しいカッコよい住居であった筈であった。
 
 しかし、地下に大量に流れ込んだ水が、タワーマンションの主機能となる電気設備を破壊してしまったのだ。
 確かに超高層マンションの各階に水道を供給するためには、高圧で送水する大型ポンプが必要であろうし、エレベーターや多くの部屋に電気を供給する大型の配電設備も備えなければならない。

 これらの人間でいえば心臓にあたる設備は、当然地下に設置される。
 ある程度の水が流れ込むことは想定されて設計されているであろうが、河川の氾濫による水の被害までは想定されていなかったのだろう。

 人間の浅知恵を、ものの見事に吹き飛ばした出来事なのだと思う。
 
 ウオーターフロントのタワーマンション、高層階から周辺の開けた景色が楽しめる、確かに平穏な時はこれほどリッチさを感じる場所はないかもしれない。
 現行のタワーマンションも、早急に水難対策を講じる必要があるし、今後建設されるタワーマンションも、根本的に設計変更が必要となろう。

 もう一つ、もっと大きな浅知恵は、エネルギーとしての石油の大量使用だろう。

 地球温暖化の原因は人類がモーレツな勢いで、地下に眠る石炭、次に石油をエネルギー源として、大量に利用してきた結果なのだと思う。
 
 太古の時代に繁茂した植物や動物が石炭や石油の原料なのだから、地中に閉じ込められていた太古の時代の環境に、人類は急速に逆戻りさせつつあると言えるだろう。

 やはり、太陽光などの自然エネルギーを最大限に活用して、地球環境に大きな変化を与えない生き方を選ばないと、自然の猛威は今後も避けられないと言えるであろう。

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