ニセコのダチョウ牧場(第2有島だちょう牧場)

ダチョウの孵化から解体まで行い、命を頂く事、牧場を営む事で得た、学びや気づきを記録しています。

ポニーのうららちゃんは外に出たがっているようです。

2018年12月01日 | 日記
牧場は雪で真っ白になりました。
だちょうさん達が入っている小屋の天井は日の光が入るように、透明なプラスチックの屋根を使っているのですが、雪が積もると小屋は薄暗くなってしまいます。
壁面を透明にしたり、扉を開けておいたりして少しでも日光を浴びられるようにしていますがどうしても暗いです。
時折、屋根の雪がどーっと落ちると、小屋が明るくなってだちょうさん達も明るい表情になったような気がします。

そんな中でも、小屋の中で私の顔をやや不満げにみている子がいます。
ポニーのうららちゃんです。
雪がない期間、彼女は比較的自由に沿道の草を食べ続けていました。
人懐っこい子ですから、お客さんに構ってもらうことも楽しかったのでしょう。
ですが、雪が降ると小屋の中で一日中与えられた草を食べているしかありません。
会いに来る人間は、黒ずくめの恰好をして、せかせかと作業している私一人。

最近は草の中に顔をうずめて、草を選び、邪魔な草を餌箱から出すようなことをします。


たてがみに良くついている草は、彼女のチャームポイントではありますが、同時に彼女の不満も表しているようです。
最近は小屋の中の糞を拾いに、彼女の部屋に入ると私のおしりをはむはむしてくるようになりました。
つまらないのか、さみしいのか。とにかくかまってほしいということでしょう。

気持ちの良い天気の日には一緒に散歩して、沿道でまだ見えているクマザサなどを食べさせてやりたいなあと思っています。
うららちゃんとの散歩はとても楽しいのですけど、最近は心に余裕が足りず、あまり連れて行ってあげられていません。
将来の心配や、日々の雑事に飲み込まれてしまい、今を生きている動物たちのケアがないがしろになってしまっては、彼らの幸せを考えているとは言えません。
今度天気が良くなったら、うららちゃんとゆっくり散歩しようと思います。
自分のしたいことや大切にしていることを見つめ直すためにそういう時間を意識的に取らなくてはならないですね。

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