走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

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2020年10月25日 | 仕事
急に冬将軍到来。ノースの山は雪化粧。晴天ですが最高気温が8度で今夜は氷点下まで冷え込みます。

以前にも書きましたが誤診に繋がるプリマチュアクロージャー。鑑別診断からロジカルに問診をしていかないと起こりやすい現象です。

私の患者層はコミュニケーションが不得意な人が多い。簡単にパニックに陥るし、パニックが急速に悪化する事も、怒り出す時もあれば泣き出して問診にならない時も。なので問診中に引きずられて自分のロジカルな問診から外れることがあります。特にコロナ禍で対人診察が減ってから尚更です。この仕事を始めて7年。難しい患者層を相手にするのは得意な方なのですが、反省することが多すぎるような気がしていた(1日の終わりに記録の読み直しをしているときにだいたい気づく。あ、これも忘れている、あれも、と)。

先日他の新人の医師が電話診療をしているのを聞くチャンスがあった。教科書のような典型的な問診。それを聴いていて話が通じる患者との問診で羨ましい〜と思うよりも、基本に戻らなければ!と強く思った。ブレずに基本に忠実。患者の態度に振り回されず、デーンと構えていれば良いのだ、と。

で、今週はうまく行きました。やはり良い仕事ができたと満足感もあがります。急がば回れ。迷った時は基本に戻るのが一番。思い出させてくれてありがとう〜


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