後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「花の好きだった山里のおばさんの思い出」

2019年06月12日 | 写真
1973年に山梨の山林の中に小屋を作ったとき大変お世話になったおばさんの家に寄ってみた。
花々が好きで冬以外は庭の花々を絶やさない小母さんでした。
ご主人は種卵専門の養鶏をしていました。
普通の卵の2、3倍大きい種卵を何度も貰い、山小屋の朝食が豊かになり楽しかったものです。

満州からの引き上げの苦労にも拘わらず明るく親切な夫婦でSた。
それから、しばらくして訪ねると、小母さんが独りいて、「主人はこんなふうになりました」と新しい仏壇を指さします。
あんなに明るくて元気な彼が死んでしまうとは。言葉に詰まってしまう。
息子が1人いて当時は東京で建設重機の運転をしているという。

2008年、あれから茫々35年、久しぶりに寄ってみました。当時、重機の運転をしていて、会ったことの無い息子が出て来て、小母さんは元気だが、定期検査で留守だという。昔話をしてから写真を撮らせてもらう。
相変わらず庭には花が絶えない。梅も櫻も、そして棚の藤も散った後だが、オオデマリ、ジャーマンアイリス、デージー、ボタンなどが咲き誇っていた。
「小母さんが居るとき、又来ます」と言って帰った。
今年の4月にまた行きました。門が鎖で厳重に閉まっていて人の気配がありません。あの花好きだったおばさんも旅立ったのでしょうか。
2008年5月21日午前11時頃に撮った花々の写真をお送りします。









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