よし!コメ欄開放するのでちょっと来て!
おはようございます
昨夜は酔って代行で帰ってきた相方が
延々といかにセブンで売っている「お好み焼きパン」が美味かったかを
語るのを酒飲みながら聞いていたら
急にもののあはれを感じてしまった
ああ、君とも随分長い時間共にしたねぇ
もののあはれは秋こそまされ
つーか、美味いらしいぞお好み焼きパン
昨日は仕事帰り、いつものようにふらふら歩きながら
「今夜、何食べるかな?」と考えたのだが
スーパーに寄るのも面倒だし、食べたいものを考えるのも面倒
お、そうだ、ひらめいた
駅ビルのテイクアウト専門焼き鳥屋にて
塩の5種
これをオーブンで軽く焼き直し
ニンニク串がおののくほど旨かった
私が痺れた100の本
今回は本というか、一篇
実は知り合いの旦那さんが入院しているのですが
リハビリに時間がかかるからね、息抜きに本を読みたいってことで
大量の小説や漫画を奥さんにリクエスト
それがなかなかにセンスがいいチョイスなのですが
「江戸川乱歩全集」が入っていたので、私のNo1,乱歩から
私が痺れた100の本 その17、今回は本っていうか一篇
江戸川乱歩「芋虫」
時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。
両手両足を失い、聞くことも話すこともできず、
風呂敷包みから傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。
外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を“無力な生きもの”として扱い、弄んでいた。
ある夜、夫を見ているうちに、時子は秘めた暗い感情を爆発させ…。
内容(「BOOK」データベースより)
いわずと知れた、乱歩の大傑作
エロスとグロテスクの極致でありながらも
外皮を剥がしていくと、最後に残るのは愛と名がつく感情
しかも究極の
ただのキワモノだと捉えるには、あまりにも鮮烈で
目を背けたくなる陰惨も、蕩けるほどに妖しくて
丸尾も完璧
これを読みつつ多くの人は「時子」の心情をなぞりながら
さながら見世物小屋を覗き込むがごとく
異形の存在を「物言わぬ肉塊」として眺めるだけであるのだが
当の本人「須永中尉」からみた世界を考える人はいるだろうか?
手も足も、嗅覚も聴覚も、果ては視界までもを失くした人間の頭の中には
一体どんな音が響いているのだろうか?
その答えが人間椅子・芋虫
物語を知っている方ならば、この曲の全てが如何に「完璧」であるか
理解いただけると思う
求めることと応じること、それを超えた嗜虐に突き進むことが
二人を取り巻く世界の全てであり
他の誰も入りえない関係性の、凄まじい地獄に似た純粋さ
これもまた、人間の性をまざまざと突き付けてくれた痺れる物語
昨日のコースターですが、珪藻土がお薦めと教えて下さる方が
幾人かおりました、感謝
ちょっと探してみますわ
乱歩が好きな旦那さんのNo1乱歩が知りたいわ
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高確率で「黒蜥蜴」「孤島の鬼」「パノラマ島奇談」ではなかろうか?
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