ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

参加し続けられるか否かの分岐点 “私も同じ”

2019-03-15 06:25:57 | 自助会
「アルコール依存症(アル症)の回復には自助会が一番です。是非、自助会に参加してください!」

 1クール3ヵ月のアル症治療が終わる頃から、専門クリニックで口酸っぱく勧められたのがこの患者自助会への参加でした。私もその言葉に素直に従い、断酒6ヵ月目から定期的に自助会AAに参加するようになりました。

 ミーティングに参加してみて最初に感じたのは、「何だ、この禅問答みたいな会合は?」でした。“今日一日”、“第一のことは第一に” など、出されるテーマが公案みたいでしたし、それに即座に応じてメンバーの人々がそれなりに発言できていることにも違和感がありました。

 語られる体験談の内容にもビックリさせられました。私も酒には散々酷い目に遭ってきましたが、体験は人それぞれで「私とは違う」と思わされることがしばしばありました。そんな場違い感が募って、中には急に来なくなった人もいたのかもしれません。

 それが1年ぐらいしてからでしょうか、人の体験談に「あるある、私も同じ」と思えることが多くなってきました。どうやらアル症者の体験には芯の部分に共通したものがあり、それが埋もれていた記憶を呼び起こして共感させるようなのです。そして、その共感から一歩飛び越えて連帯感を持つに至るまでは一直線です。この過程で “仲間” 意識が生まれるのだと気づかされました。

 “私とは違う” から “私も同じ” への転換、これがミーティングに継続参加できる分岐点ではないかと思います。元々が身勝手で、人が思い通りにならないと不満や不安を募らせるのがアル症者です。そんなアル症者にとって、連帯感は不安を払拭して安心感をもたらしてくれるものです。

 記憶機能と社会参加意識の回復、これがアル症者の回復には不可欠だと思います。人としっかり繋がっているという連帯感は社会参加意識の第一歩です。こんなところにも自助会の存在意義があるのでしょう。

 医学は、アルコール依存症(アル症)からの完全回復には無力のようです。回復は患者自助会に委ねているのが現実です。

 酒を断った直後2週間ほどの急性離脱期や内蔵機能の回復に要する3ヵ月ぐらいまでの間なら医学も十分力を発揮するのですが、その後の急性離脱後症候群(PAWS)に有効な手段を医学は持ち合わせていないのです。その医学の弱点を補い、アル症者の回復を担っているのが患者自助会なのではないでしょうか。



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