『スネーク・フライト』(06)(2008.3.21.)
マフィアによる殺人事件を目撃したショーン(ネイサン・フィリップス)は、裁判で証言をするために、FBI捜査官フリン(サミュエル・L・ジャクソン)と共にロサンゼルス行きのジャンボジェットに搭乗する。だが、組織は証言を阻止するため、数千匹のヘビを暗殺者として機内に送り込む。高度1万メートルの密室で、ヘビと乗客たちの命がけの死闘が始まる。
パニック、お色気、アクション、CG、出てくる俳優…、その全てが中途半端というか、緩い感じなのだが、大の苦手のヘビもどこか間抜けに見えて結構楽しめた。ばかばかしくてくだらない、けれども面白い、というB級映画の鑑のような映画。ちょっと『トレマーズ』(90)を思い出した。
監督のデビッド・R・エリスはスタントマン出身の苦労人。演出に「全ての俳優に見せ場を作ってやりたい」とでもいうような心意気を感じさせられたのはそのためか。疲れている時には、こういう映画が一番効く。
【今の一言】偶然ながら、昨日の『ディープ・ブルー』(99)に続いてジャクソンが登場。彼はこういう映画が好きなのか。仕事を選ばないところに好感が持てる。エリスは、13年に南アフリカで映画撮影の準備中に亡くなったという。