▲イラン・パペ 『パレスチナの民族浄化』2017年 法政大学出版局
イラン・パペ 田浪亜央江/早尾貴紀 訳『パレスチナの民族浄化』2017年 法政大学出版局 1-1
日本語訳が待望されていたがようやく去年の年末に出版。とはいえ、本体3900円、消費税込みの定価は4212円
下の本シュロモー・サンドの『ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか』2010年、浩気社 も3800円+税であるから、合計額はしめて、8316円
やや高価な本であるが、この2冊で、パレスチナ・イスラエルの認識は、根底的に変わることになるだろう。
また、色めき立った攻撃的なシオニズムからの攻撃をかわすように、一定の距離を置くアカデミックな体裁をきちんととっているので、言葉尻をとらえてくる、原理主義的論客もただちに退散・撤退をよぎされることだろう。
▼イラン・パペ 『パレスチナの民族浄化』2017年 法政大学出版局
▲イラン・パペ 『パレスチナの民族浄化』2017年 法政大学出版局 定価3900円+税
▲イラン・パペ 略歴 本の巻末にある略歴より
▼イラン・パペ 『パレスチナの民族浄化』 目次
▲ イラン・パペ 『パレスチナの民族浄化』 目次
▼シュロモー・サンド 高橋武智監訳 佐々木康之・木村高子訳 『ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか』
▲シュロモー・サンド『ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか』2010年、浩気社 3800円
▲ シュロモー・サンド『ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか』 の巻頭に掲げられた詩句
▼ 『ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか』 目次1
▲『ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか』 目次1
▲『ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか』 目次2
▲『ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか』目次2
7月10日頃から、上記2冊を読み始まったのだが、原註頁も多く、読了予定が大幅に遅れてしまい、朝までかかってしまった。今日はこの後仮眠をとらないと体調崩しそうだ。
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民族浄化というと、それは、ドイツ・ファシズムによる、ユダヤ人に対する民族浄化と思いがちだが、1948年、イスラエル独立戦争とされるパレスチナに対する暴力は、イラン・パペ のいう通り、ユダヤ人による『パレスチナの民族浄化』だったと、イスラエルの公開された歴史資料を駆使して明らかにしていく。
この本を読み終えてみると、ユダヤ・シオニズム運動は第二次世界大戦を経験し、「ホロコースト」の痛苦を乗り越える地平を切り開いたといえるものはあったのか、重大な疑問が沸々とわいてくる。
以前に、フランスの哲学者、ロジェ・ガロディの、『偽イスラエル神話』1998年 れんが書房新社を読んだ驚きが蘇ってきた。
旧約聖書からのイスラエル建国神話と、ナチ・ホロコーストの真実探求、1948年にパレスチナで起きたこととは何か
次回より、この2冊のメモをとっていこう。
つづく