沖縄県の金城武総務部長は28日の県議会で、安慶田光男前副知事への退職金1059万2400円を支払っていないことを明らかにした。照屋守之氏(沖縄・自民)に答えた。

参考人招致で弁護士の助言を受ける安慶田光男前副知事(2月20日)

 県職員の退職手当に関する条例では、在職期間中に懲戒免職などの処分に値する行為をしたと疑う理由がある場合、退職金支払いの差し止めができるとしている。県人事課によると、同条例に基づき、20日付で支払いの差し止め処分を実施した。

 「(安慶田前副知事の教員採用試験への介入など)事実がはっきりしない中で支払う状況ではないと判断した」(担当者)としている。退職金の支給差し止め処分を受けた職員は、一般職員を含めても「ここ数年はいない」という。

 差し止め処分の効力は1年後の2018年2月19日まで維持される。