<最近はゲリラ豪雨が多くハイドロプレーニング現象も多発傾向>
降り続いていました東海の雨も、やっと上がったようです。
この所、異常気象に伴います、ゲリラ豪雨が各地で発生しています。
ゲリラ豪雨の恐ろしい所は、一気に大量の降雨が有り排水遅れから道路路面上に水が溜まる事ですね。
そんな大量の雨水中を走行するさいに発生し易いのが、ハイドロプレーニング現象なのです。
一般道、高速道路を含め極暑の今年は特に轍も深く成ったようです。
そんな轍は豪雨時には、小川かと見まがう位の水が溜まっています。
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この水溜りに車輛が突っ込みますと、ハイドロプレーニング現象が発生するのです。
簡単に略図を作成しましたので、ご覧下さい。
略図上は通常の正常走行時です。
路面上には雨水が溜まっていますが、走行車輛のタイヤは路面に接地しており問題無く走行出来ます。
しかし、下段の略図のように路面とタイヤ間に水膜が出来ますと、タイヤが浮いた状態に成りハンドル、ブレーキが効かなく成る現象をハイドロプレーニング現象と言います。
【何故、路面とタイヤ間に水膜が出来るか?】
水深の深い水溜り、轍を高速で走行しますとタイヤの排水性能が間に合わなく成り、タイヤが浮いた状態に成る事を水膜が出来ると言っています。
【ハイドロプレーニング現象が発生し易い条件】
①、水深の深い水溜り
②、高いスピードで水溜りに突入
③、トレッドが摩耗したタイヤの使用(タイヤの排水性能に悪影響)
④、車重が軽い車輛で発生し易い
⑤、急ハンドル操作
【ハイドロプレーニング現象の影響】
①、駆動輪に発生しますと、車輪が空転します。
②、前輪に発生しますと、ハンドル操作が出来なく成ります。
③、タイヤが路面より浮き上がりますから、ブレーキが効かなく成ります。
【ハイドロプレーニング現象が発生した場合の操作】
タイヤが路面より水膜に依り浮き上がりますから、どうにも操作は出来なく成ります。
①、慌てずステアリングホイールを持ち、急ハンドルは切らず出来るだけ直進状態を維持する。
この状態に成りますと、ハンドルは効きませんから無闇にハンドルを切らない事が重要です。
下手にハンドルを切った状態で放置しますと、水溜りを抜け出しますと急にタイヤのグリップが回復し、ハンドルを切っていた方向に車輛は向かいます。
この場合、最悪時にはスピン(車輛が回転する)状態に成り、ガードレール、対向車等への衝突が予想されます。
②、ブレーキは踏まない。
兎に角、水溜りから出るまでは制御不能に陥りますから、直進状態を保ち自然に水溜りから脱出できるまで我慢するしか有りません。
ハイドロプレーニング現象発生は、必ずしも左右輪に均等に発生するとは限らないのです。
センターライン側の轍の水深は水はけが良く浅い場合が多いようです。
従いまして左側タイヤはグリップしているにも関わらず、右側タイヤのみハイドロプレーニング現象が発生し水膜に浮いた状態でブレーキを踏みますと、左側のみに制動力が効き車輛は左方向に向きを変えて行きます。
これも最悪時はスピンに至る場合が有ります。
雨降りの日に見通しの良い直進路で、正面正面衝突事故等がこの例にはまります。
【ハイドロプレーニング現象を防止する為に】
この様にハイドロプレーニング現象は発生しますと、手のほどこしようが有りません。
従いまして、ハイドロプレーニング現象を発生させない運転操作が重要と成ります。
①、水溜りが出来ているような道路では、高速運転はしない。
②、特に高速道で轍が深い路面では、要注意です。
③、轍に水が溜まっている道路では、轍を外し走行する。(道路幅、車輛幅には注意)
【よく有りそうな突然のハイドロプレーニング現象】
キャンカーは車重が重くハイドロプレーニング現象発生では、ある程度は優位に有るのかも知れませんが、ここにも潜んでいる危険は有るのです。
片側2車線路を雨中走行中、前方に大型トラックが走っているとします。
追い付きますと、車線変更し追い抜きしたく思うのは自然な成り行きだと思います。
この時、前方の大型トラックギリギリまですり寄り、急ハンドルを切り右側追い越し車線に出たとします。
そこには、轍が有り大量の水が溜まっていました。
突然、ハイドロプレーニング現象に見舞われるのです。
慌ててブレーキでも踏みますと、大型トラック側に向け車輛は進路を変えるのです。
そこで、更にブレーキを強く踏みますから、更に制御不能に陥り最悪時は大型トラック直前にスピン状態に成りかねません。
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考えただけでも恐ろしい事です。
従いまして豪雨時はスピードは落とし、轍は出来るだけ避け走行する事が重要ですね。
追い越し時には出来るだけ手前より、追い越し車線に大きなアールを描き出て、路面状態を確認し追い越しを行い、また大きなアールを描き走行車線に戻るでしょうか。
今日は最近時のゲリラ豪雨、直線路での大事故ニュースを見て感じた事をお話させて頂きました。
キャンカーですと長旅も有りますから、居眠り運転で正面衝突と言うのも避けたいものです。
此方が居眠りしなくても、対向車が居眠りの場合も予測されますから、ここは防衛運転しか無い所ですね。
安全にポイントを押さえ、キャンカーをお楽しみ下さい。
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