人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

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袋中良定【3】

2020年09月15日 00時00分25秒 | 日記

  袋中は以前より

中国明に渡り仏法を学びたいと望んでいた

 

五十二歳(1603年)の時

意思を固め郷里の磐城を旅たち

 

明への便船を求め九州の長崎平戸より

出国したとされている

 

しかし当時は日本と中国明との関係は断絶状態であり

日本人は入国出来なかった

 

やむなく琉球に渡り

そこで渡明する機会を待つことにした

 

袋中が琉球に渡った経緯については

「袋中上人絵詞伝」と

 

「檀王林袋中上人―琉球と京都の架け橋」に

詳しく記されている

 

袋中は渡船を待つかたわら

念仏布教を熱心に活動していく

 

士族で王府の高官那覇港に勤めていた馬幸明が帰依し

また、儀間真常も深く帰依する

 

儀間真常は沖縄の五大偉人の一人である

中国から伝来したウム(甘藷)の普及、

 

砂糖の制法の伝播、琉球絣の木綿栽培、織などの

沖縄の産業の基礎を築いた人である、

 

袋中から儀間真常に「麻性家譜」に

袋中直筆の「受了徳公」書を賜ったと記された

掛け軸が残されている

 

時の七代目尚寧王も

袋中に厚く帰依して松下町に桂林寺を建立し

袋中は居寺し布教活動をしていく

 

多くの人々の信仰を集め

沖縄の文化に大きな影響を与える

 

「袋中上人絵詞伝」や

「檀王林袋中上人―琉球と京都の架け橋」に

詳しく記述されている

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