連日、厳しい暑さが続く岐阜県内。気温の上昇に伴う熱中症の危険もさることながら、屋外に出るとアスファルトの道路や車、公園の遊具など、体に直接触れるものも含め夏の強い日差しを受けて、やけどをしそうなほど熱くなっている。特に遊具は子どものやけどに注意が必要な状態だ。実際に街中を歩き温度計で計ってみた。

 岐阜市の最高気温が全国9位の37・9度まで上がった13日。ギラギラと照りつける太陽の下、午後1時半から約2時間、同市のJR岐阜駅周辺を調査した。触れずに表面温度を計れる放射温度計を使った。

 まずは、駅北口の信長ゆめ広場から。天下は天下でも炎天下に立つ黄金の「織田信長公像」。広場に敷き詰めた石のタイルは日差しを浴びて、最高で61度を確認。日陰は28度前後だったため、直射日光の威力を思い知らされる。2階の連絡通路や信長ゆめ階段に連なる歩行者用デッキはさらに熱く、69度を表示する箇所もあった。立っていると靴底を通して足の裏に熱が伝わってくる。屋根のない場所の木製ベンチは56度だった。

 駅南口方面の遊具のある公園に向かう途中、道路の温度を計ってみた。マンホールのふたは58度、アスファルトの道路は60度、側溝の鉄板は62度。屋外駐車場に止めてあった車のボディーは黒い車が63度、白い車が52度だった。

 公園ではブランコの座る板、木製ベンチ、砂地の地面がそれぞれ60度弱。そして、最も高い温度を表示したのが滑り台の周囲に敷いてあったゴム製マットで70度を超えた。手のひらを置いて温度を確認しようとしたが、1秒も置いていられないほどの熱さだった。滑り台の滑降面や公衆トイレのドアノブ、手すりなど銀色に輝く金属部分もかなりの高温になっていたが、放射温度計では正確な温度が計れないようだった。

 こうした強い日差しで熱せられた遊具などに触れることで、やけどする恐れもある。日本熱傷学会(東京都)は、特に子どもの皮膚は薄くてやけどをしやすいとし、遊具の温度や安全を確かめてから子どもを遊ばせたり、暑い日は遊具が熱くなることを子どもに教えたりするよう、注意を呼び掛けている。日陰になっている場所や朝夕の涼しい時間帯に遊ばせるなど、遊ぶ時間帯や場所を工夫することも大切という。

 県内の自治体では、昨年から大垣市が市のホームページで遊具やベンチが高温になることへの注意喚起を始めた。市職員は「暑い日が続いているので、熱中症への注意と共に熱くなった遊具などにも気を付けてほしい」としている。』

 

地球温暖化で、日本の夏がこんなに暑くなるとは誰も考えてなかった言うことです。

子供達の遊ぶ公園の安全管理対策が必要です。