亀田興毅のせいで、またまたボクシング界は恥をさらした。
世界3階級元王者が、正規のプロボクサーとしては素人同然の那須川天心に圧倒された。
格闘技界の天才とはいえ、ボクサーとして練習をしてきたわけではない。
その天心のジャブが面白いように興毅の鼻先を突く。
興毅はまったく踏み込めない。
少しでも踏み込めばアッパーを上下に食らう。
どちらが世界チャンピオンだ?
KOして1000万円をゲットする?
チャンチャラおかしい。
【画像はアベマTVから】
3ラウンドでKOしたら賞金を取れるエキシビション。
とはいえ、いざグローブを交えると、格闘家は負けたくない。
最後はヘッドギアを取っての応戦も興毅のパフォーマンスでしかない。
本来なら興毅がヘッドギアなしで「かかっていらっしゃい」でやらねばいけない。
世界チャンピオンというのは、そういうものだ。
まして、日本に3人しかいない3階級王者。
ガッツ石松、魔裟斗も解説に困った。
「ブランクがあるしね。天心は強い」
リングに上がる前に言え!てなこと。
あげく「天心はボクシングで世界チャンピオンになれるよ」。
首筋がかゆくなる。
ボクシングに厳しいガッツ石松さん、それを言っちゃあいけないよ。
報知では観戦記のゴーストライターをしたわが身としては残念。
あのキャラだが、ボクシングには真剣。
必ず原稿が仕上がると「読み上げてくれる?」
締切時間がギリギリでも必ずチェック。
こちらは焦ったものだ。
ボクシング界には全くおもねらず、厳しかった。
サンスポの矢尾板貞雄(東洋フライ級元王者)の評論と甲乙つけ難い。
そう自負していた。
同い年のユージ(本名・鈴木有二、私・雄二)をリスペクトしていたのに。
まったくもって、亀田ファミリーはプロボクシング3階級世界王者の値打ちを下げてしまった。
素人にも打ち負ける程度のボクサーが、世界に君臨出来たのだ、と。