季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「芙蓉 (ふよう)」

2018-08-18 04:33:40 | 暮らし
名言名句(356)

「言葉を絞ると/言葉の体液は青い」『筧 槇二』

何気なく使っている言葉、この言葉を絞ると、青い体液がある、

というのです。言葉が肉体を持たないもの、として私たちの

概念は捉えていますが、言葉にも肉体を感じるところに、詩人

の特異な眼光を見ることができます。一般的には、言葉は消え

去るもの、かたちとしては残らないもの、として私たちは考え

ていますが、詩人の感覚で包丁を料理されると、音をあげるこ

ともない昆虫のように、言葉はあっけなく死骸となるのです。

言葉という抽象を擬人化して見せてくれるところに、私たちは、

言葉そのものに対してあまり振り返ることのない日常を反省さ

せてくれるのです。この言葉は、筧槇二(1930-2008)の「寄生

虫」という詩の冒頭の二行ですが、言葉が人間の寄生虫であると

みなした点に、言葉の直截性を重視する筧槇二の詩人としての目

の透徹を受け止めることが出来ます。

============================

8月から咲く花「芙蓉 (ふよう)」

開花時期は、 8/ 1 ~ 10/ 5頃。
・ピンク色の大型の花。
 枯れたあとの姿も印象的
     (”枯れ芙蓉”)。

・昔から、「美しい人のたとえ」に
 用いられている花で、 
 美しくしとやかな顔立ちのことを
 「芙蓉の顔」という。


・「酔芙蓉(すいふよう)」
  芙蓉とほとんど同じ形の花だが、
  朝に開花したときは白花で、
  夕方になるにつれて
  だんだん赤くなるという、
  とてもおもしろい花。
  ”酔っぱらって赤くなった”
  とのことで 
  この名前になったらしい。
  ピンク色の「芙蓉」を
  夕方に見ただけだと
  ふつうの「芙蓉」と「酔芙蓉」は
  見分けがつきにくいが、
  朝、白かった花が
  夕方ピンク色になっていれば、
  それは「酔芙蓉」かもしれない。

  「酔芙蓉」写真は上記「写真集」で。 



・「反橋(そりばし)の
  小さく見ゆる 芙蓉かな」
   夏目漱石

 「草とって
  芙蓉明らかに なりにけり」
   河東碧梧桐
   (かわひがしへきごとう)

 「白き芙蓉
  あかき芙蓉と かさなりて
  児のゆく空に 秋の雨ふる」
   与謝野鉄幹
   (よさのてっかん)

(季節の花300より)


この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 季節の花「秋桜(コスモス)」 | トップ | 季節の花「花虎ノ尾 (はなと... »
最新の画像もっと見る

暮らし」カテゴリの最新記事