Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

記憶喪失になったぼくが見た世界

2020-10-05 18:47:00 | 読書
(内容)
18歳の美大生が交通事故で記憶喪失になる。それは自身のことだけでなく、食べる、眠るなどの感覚さえ分からなくなるという状態だったー。そんな彼が徐々に周囲を理解し「新しい自分」を生き始め、草木染職人として独立するまでを綴った手記。感動のノンフィクション!


過去にあったことに縛られたくなくて、記憶が無くなってしまえばいいのにと思うことが誰にも何度かあると思う。

記憶が消えてしまうことがどんなに大変で辛いことなのかがリアルに表現されている。

正直、ここまで大変だとは思っていなかった。

本人はもちろん家族の力添えが無くては生きて行くことすら困難に感じた。

母の手記で切なさを感じた。

徐々に成長していく過程は子供の成長を見ているようだった。

終盤に何か一波乱あるかと思っていたが特に無く読了。

ドキュメンタリーに物足りなさを感じてはいけないのだろが、拍子抜け感は少しあった。



★★★☆☆

オーダーメイド殺人クラブ

2020-10-03 12:31:00 | 読書
(内容)
クラスで上位の「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、冴えない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる同級生の男子・徳川に、自分自身の殺害を依頼する。二人が「作る」事件の結末はー。少年少女の痛切な心理を直木賞作家が丹念に描く、青春小説。


小説のタイトルでゴリゴリのミステリー作品だと思っていたが、ミステリー色はあったもののジャンルとしては青春小説だった。

読む前にあらすじを読んでおけばよかったとちょっと後悔。

その落差のせいかイマイチのめり込むことが出来なかった。

小説を読んでいて常に思っていたのは「女って面倒くさいな…」ということ。

男はもっとサバサバしてるし、あんまり後にひかない。

妻が少し前にママ友との関係で悩んでることを打ち明けてくれた。

こういうことが男ではない。

この男女の違いってなんでなんやろう?

いつも不思議に思うが、改めて思わされた。

登場人物に共感出来る人物がいない珍しい作品。

そういう意味ではイヤミスっぽさもあったのかも?

悪くはないが期待が大き過ぎた分残念。



★★★☆☆

嗤うエース

2020-09-30 07:53:00 | 読書
(内容)
人気球団スターズのエース浪岡龍一は、才能、頭脳、闘争心のどれもが超一流だった。しかも、極貧からのし上がった苦労人。だが、週刊誌に暴力団との交際を報じられたことで評価が揺らぎ始める。各メディアは特ダネ合戦に沸き、黒い噂は八百長の可能性にまで広がる。真相を究明すべく、ベテラン刑事と敏腕記者が浪岡を調べるが…。元新聞記者が球界のタブーに挑む、迫真のミステリ。


久しぶりの本城雅人作品。

野球好きな私にとって好きな作家の一人である。

一人の投手が小学生時代からプロ野球のエースへ上り詰めるまでが描かれている。

主人公である投手が悪なのか善なのかが最後までわからない。

これが読み手を惑わせる思惑なのかもしれないが、結局最後まで分からずモヤモヤした気持ちが残る。

野球好きにしかわからない詳細な部分も描かれているが、イマイチのめり込むことが出来なかった。

こんな時代もあったのか?と思わされる一方、今は平和な世の中になったなあと思わされた。

他の野球関係の作品も引き続き読んでいきたいと思う。




★★★☆☆

水の柩

2020-09-28 06:39:00 | 読書
(内容)
平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子の過去と未来を繋いでいく。


道尾秀介作品もこれで25作品目。

着々と完全制覇に向かっている。

積読してる文庫本があと2冊もある。

ミステリーと青春小説を融合した感じの内容。

主人公の逸夫が謎めいた同級生敦子と絡むようになってから色々なことに取り組んで成長していく姿が描かれている。

物語の情景は田舎の温泉町で、雰囲気明るくなく暗い感じである。

前半は時間軸がよくわからず混乱したが中盤以降は展開も早くまずまずだった。

個人的には良くもなく悪くもない作品だった。



★★★☆☆

オレたち花のバブル組

2020-09-24 18:47:00 | 読書
(内容)
「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。銀行内部の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか。


半沢直樹シリーズ2作目。

1作目同様、読者メーター登録前の再読となる。

1作目より規模も大きくなり、登場人物も多い。

大和田常務を打ちのめす痛快さはドラマでもスッキリしたが、何度でもスッキリ出来る。

本作品では近藤が小規模ながらいい活躍をしていることも忘れてはいけない。

こういう地味なキャラが活躍するのも嬉しい。

特に「ノーに比べたら、イエスは何倍も簡単なんだ。」という近藤のセリフは頭の中にインプットされた。

直ぐに3作目には行かず、少し間をおいてから読みたいと思う。

やっぱ半沢直樹最高!池井戸潤最高!



★★★★★