こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
今回は、平成27年度東大入試問題(前期、文系)です。
問題は、
「 l を座標平面上の原点を通り傾きが正の直線とする。さらに、以下の3条件(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)で定まる円C1、C2を考える。
(ⅰ) 円C1、C2は2つの不等式x≧0、y≧0で定まる領域に含まれる。
(ⅱ) 円C1、C2は直線l と同一点で接する。
(ⅲ) 円C1はx軸と点(1,0)で接し、円C2はy軸と接する。
▲問題図
円C1の半径をr1、円C2の半径をr2とする。8r1+9r2 が最小となるような直線l の方程式と、その最小値を求めよ。」
です。
早速、取り掛かりましょう。
図1のように、円C1とx軸、円C2とy軸、円C1と円C2の接点をそれぞれA、B、Tとすると、OA=OT、OB=OTからOA=OBが成り立ち、したがって、Bの座標は(0,1)になります。
▲図1.Bの座標は(0,1)です
ここで図2のように、円C1、C2の中心をそれぞれP、Qとすると、それらの座標は、P(1,r1)、Q(r2,1)になります。
▲図2.P(1,r1)、Q(r2,1)です
次にr1とr2の関係式を求めましょう。
円C1とC2がTで接しているので、線分PQの長さと線分PTと線分QTの長さが等しくなります。
線分PQの長さはPとQの座標から
で、線分PTと線分QTの長さの和は、
ですから、
が成り立ちます。
この等式の両辺を2乗すると、
で、これを展開して整理すると、
になります。
このとき、
です。
ここで、1+r1>0なので相加相乗平均から
が成り立つので、
になり、等号は、
のとき成立します。
したがって、8r1+9r2の最小値は7になります。
あとは直線l の式を求めるだけです。
図3のように、
で、
ですから、Tのx座標とy座標は、それぞれ、
です。
▲図3.Tの座標は(3/5,4/5)です
したがって、直線l の式は、
になります。
以上をまとめると、8r1+9r2の最小値は 7 、直線l の式は
で、これが答えです。
簡単な問題です。
今回は、平成27年度東大入試問題(前期、文系)です。
問題は、
「 l を座標平面上の原点を通り傾きが正の直線とする。さらに、以下の3条件(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)で定まる円C1、C2を考える。
(ⅰ) 円C1、C2は2つの不等式x≧0、y≧0で定まる領域に含まれる。
(ⅱ) 円C1、C2は直線l と同一点で接する。
(ⅲ) 円C1はx軸と点(1,0)で接し、円C2はy軸と接する。
▲問題図
円C1の半径をr1、円C2の半径をr2とする。8r1+9r2 が最小となるような直線l の方程式と、その最小値を求めよ。」
です。
早速、取り掛かりましょう。
図1のように、円C1とx軸、円C2とy軸、円C1と円C2の接点をそれぞれA、B、Tとすると、OA=OT、OB=OTからOA=OBが成り立ち、したがって、Bの座標は(0,1)になります。
▲図1.Bの座標は(0,1)です
ここで図2のように、円C1、C2の中心をそれぞれP、Qとすると、それらの座標は、P(1,r1)、Q(r2,1)になります。
▲図2.P(1,r1)、Q(r2,1)です
次にr1とr2の関係式を求めましょう。
円C1とC2がTで接しているので、線分PQの長さと線分PTと線分QTの長さが等しくなります。
線分PQの長さはPとQの座標から
で、線分PTと線分QTの長さの和は、
ですから、
が成り立ちます。
この等式の両辺を2乗すると、
で、これを展開して整理すると、
になります。
このとき、
です。
ここで、1+r1>0なので相加相乗平均から
が成り立つので、
になり、等号は、
のとき成立します。
したがって、8r1+9r2の最小値は7になります。
あとは直線l の式を求めるだけです。
図3のように、
で、
ですから、Tのx座標とy座標は、それぞれ、
です。
▲図3.Tの座標は(3/5,4/5)です
したがって、直線l の式は、
になります。
以上をまとめると、8r1+9r2の最小値は 7 、直線l の式は
で、これが答えです。
簡単な問題です。