東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

図形問題(46)

2020-08-10 09:19:56 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2020年AIMEの図形問題です。

問題は、
「座標平面上に△ABCと△A’B’C’があり、それらの頂点は、A(0,0)、B(0,12)、C(16,0)、A’(24,18)、B’(36,18)、C’(24,2)である。
今、点(x,y)を中心として、△ABCを時計周りにm°回転(0<m<180)させて△A’B’C’に移動させる。このとき、m+x+yの値を求めよ。」
です。

中学校で使う問題集に出てくる作図の問題です。

図1に問題の図を描きました。


▲図1.問題の図を描きました

図1から、辺AB=辺A’B’=12、辺AC=辺A’C’=16、∠BAC=∠B’A’C’=90°なので△ABC≡△A’B’C’になり、したがって、移動(平行、対称または回転移動)によって△ABCを△A’B’C’に重ねることができます。

さらに、
①線分AA’の中点を通り直線AA’と垂直に交わる直線
②線分BB’の中点を通り直線BB’と垂直に交わる直線
③線分CC’の中点を通り直線CC’と垂直に交わる直線
が1点で交わるとき、その交点を回転の中心にとする回転移動で△ABCをそれと合同な△A’B’C’に重ねることができます。

そこで図2のように、①②③の直線の式を求め、それらが1点で交わるかを調べることにします。


▲図2.①②③の直線を求め、それらが1点で交わるかを調べます

①の直線の式
直線AA’の傾きは

で、線分AA’の中点は(12,9)です。したがって、①は、

です。

②の直線の式
直線BB’の傾きは

で、線分BB’の中点は(18,15)です。したがって、②は、

です。

③の直線の式
直線CC’の傾きは

で、線分CC’の中点は(20,1)です。したがって、③は、

です。

ここで、②と③からそれらの交点を求めると、
-6x+123=-4x+81→2x=42→x=21
y=-4×21+81=-84+81=-3
で、②と③の交点は(21,-3)になります。

そこで、x=21を①に代入すると、

になり、①②③は点(21,-3)で交わることが判りました。

したがって、(21,-3)が△ABCを△A’B’C’に回転移動させるときの回転の中心Oになり、その回転角は、AB⊥A’B’から90°です。

以上から、m=90、x=21、y=-3になり、m+x+y=90+21-3= 108 で、これが答えです。


簡単な問題です。

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