朗らかな蜥蜴と16の世界 3rd space

カレー、ラーメン、その他グルメ、車etc. 主な行動範囲…福岡~筑後地区周辺。遠征もあり。

天照

2019年09月22日 | ラーメン、中華
小説「人魚の眠る家」読了。感想…①高3のとき、大学入試の小論文対策で脳死についてすこし勉強したりしたことあったけど、そのときの100倍くらい今回これを読んで脳死について勉強になりました。(って、入試対策でどんだけ知識浅いんだよって言われそうですが。)まず、この物語のなかで何度も説明されることですが、「日本では、臓器移植の意志がないと脳死判定は行われない」ということ。この「日本では」ってのがこれまたポイントで、これが日本で臓器移植がなかなか行われない、とくに子供の臓器移植は絶望的に少ないことの主たる原因。②中盤は、ある登場人物からみた、瑞穂の(おそらく)脳死体が「電気じかけ」によって動かされることの不気味さ、③そして終盤では、皆が脳死していると思っている瑞穂を頑なに生きているものと周囲に押し付ける母親の狂人っぷりが描かれていますが、④ラストにおこる奇跡には涙無しには読めません。泣いてないけど。それが、奇跡だったのか、はたまた母親の夢・妄想だったのかは確かめようがありませんが、読む側にはたしかに瑞穂は三年間生きていたのだと感じさせるラスト。⑤瑞穂の場合、体が成長していることや血圧やin outが保たれていることから、脳下垂体機能(内分泌機能)は明らかに保たれていたみたいです。終盤に薫子が言ってるように抗利尿ホルモンなども含めて。実際、脳死かどうかを判定するのに下垂体機能消失の有無は関係ないのかな。⑥瑞穂が「死んだ」のはいつなのか。これは最大の主題だと思います。心臓が止まったときだとすれば、(脳死判定後臓器移植後の今も)まだ生きてるってことになりますね、って言葉も、なんか響いた。映画化されたあとに購入した今回の小説の表紙には、映画のパッケージである篠原涼子の顔が載っており、このため薫子=篠原涼子の顔を思い浮かべながら読んでしまいます。イメージが固定されるからあまり好きではないのですが。しかし読んでしまうまでDVD観るのもがまんしてたので、機会あったらレンタルして観てみよかな。

 

みやま市のラーメン店「天照」。初めて。国道沿いですが、滅多に通らない場所。腹ペコだったのでラーメン+焼き飯という禁断の組み合わせをしてしまい、美味しかったけどちょと後悔。
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