863年に疫病が大流行多数の死人が出ました。
869年にも都に疫病が流行しました。
なんだか、今現在の2020年のコロナウイルスで
世間を騒がせてるような、そのような恐れに似た感じだと思います。
いえいえ、原因がわからない昔は、もっと悲惨でしたでしょう。
神仏にすがるしかありません。
朝廷が主導して、疫病を鎮めるために神泉苑で御霊会(ごりょうえ)
が行われたらしい。
神泉苑で牛頭天王を祭って、日本66カ国の鉾を作って
神泉苑の泉(泉といえ実際は川)に流したそうです。
これが御霊会のはじまりで、祇園祭へとつながります。
昔は御霊会を営んだのち、御霊は鴨川へ流し、
最後は難波の海へ送られたみたい。
古人は京に蠢く疫神や怨霊やあらゆる神仏も、すべて難波の海に
送ることで「無」に化すものと信じていたらしい。
大阪の淀川を経て大阪湾へと送られたのか・・・
・・・大阪人としてはこわっ! そんなぁ・・・
死んだ人々の霊は川下にながれ去り、
ふたたび珍皇寺の井戸にもどる伝説が、ここで繋がりました。
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この世とあの世をつなぐ井戸です。
古くから伝わる伝説って、ホントおもしろいです。