あちこち散歩みち

近畿圏内を小さくあちこち歩き・たまに寺社めぐり・日々のとりとめない暮らしなどを書いています

水の信仰

2020年02月17日 | 感じたままに

863年に疫病が大流行多数の死人が出ました。

869年にも都に疫病が流行しました。

 

なんだか、今現在の2020年のコロナウイルスで

世間を騒がせてるような、そのような恐れに似た感じだと思います。

いえいえ、原因がわからない昔は、もっと悲惨でしたでしょう。

神仏にすがるしかありません。

 

朝廷が主導して、疫病を鎮めるために神泉苑で御霊会(ごりょうえ)

が行われたらしい。

神泉苑で牛頭天王を祭って、日本66カ国の鉾を作って

神泉苑の泉(泉といえ実際は川)に流したそうです。

これが御霊会のはじまりで、祇園祭へとつながります。

 

昔は御霊会を営んだのち、御霊は鴨川へ流し、

最後は難波の海へ送られたみたい。

古人は京に蠢く疫神や怨霊やあらゆる神仏も、すべて難波の海に

送ることで「無」に化すものと信じていたらしい。

 

大阪の淀川を経て大阪湾へと送られたのか・・・

・・・大阪人としてはこわっ! そんなぁ・・・

 

死んだ人々の霊は川下にながれ去り、

ふたたび珍皇寺の井戸にもどる伝説が、ここで繋がりました。

 

六道の辻

以前の記事をクリックしてください。

この世とあの世をつなぐ井戸です。

 

古くから伝わる伝説って、ホントおもしろいです。

 

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