Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「あいトリ」補助金問題についての手打ちは 今後も要監視だ

2020-03-24 20:38:33 | 国際・政治

もう繰り返しは承知だが、依然として世界的流行に終息の気配が見えぬ新型コロナ・ウィルス肺炎の猛威は、遂に今夏開会予定の東京五輪及び障碍五輪の日程にも影響し始めた様だ。国際五輪委 IOCは 我国側の保衛面や安全面に配慮した開催準備を評価も、欧米を含め多くの参加国で前述感染症が収まらず、選手団の送り込みにも支障すると診たか、一年を軸に開催延期の検討に入る様だ。

詳しい日程はこれから調整の為 断言できない状況だが、来年夏前後になるのではとの見立てが有力だと聞く。陸上、水泳の両選手権大会の開催とも重なる可能性もあるとかで 調整は大変そうだが、何とか望ましい新日程への「着地」を祈念する所だ。何しろ世界的な感染症の影響での日程変更は史上初とも言われ、経験がないだけに大変さも分かる気がするが、多くの各位が得心できる見直しを望みたい所だ。

前述感染症は、現状何とか抑え込めているとされる我国内での広がり状況も、依然として油断すれば規模が大きくなる懸念がある。東京都などは昨日、今日と二日連続で十数人規模の感染が確認され、大元の分らぬ市中感染が広がる可能性も出て来た。考えたくはないが、当地愛知も東京都に次ぐ大感染域である事に変わりはない。引き続き 気を引き締めると共に、この方面以外の話材に触れておきたく思う。

それは昨日発表された、昨夏実施で国費補助金が一度は不交付とされた美術展「あいち・トリエンナーレ 2019's」についてである。今回発表は、大問題だった企画展「表現の不自由展・その後」に係る所の減額をした上で残りを交付する旨だが、どうも所轄の文化庁と美術展主催の愛知県の間で、一種手打ちが行われた趣で、勿論そのまま賛同できるものではない。以下今日の地元紙 C新聞記事を引用して 見て参りたい。

「あいち・トリエンナーレ、一転補助金 減額支給 愛知県、訴訟見送り」

文化庁は 3/23、愛知県が昨夏開いた国際芸術祭「あいち・トリエンナーレ」に対して一旦全額不交付と決めた補助金を、一部減額して交付すると発表した。同庁担当者は、県が減額を申し出た上で「遺憾の意を示した」などと理由を説明。県は訴訟も準備していたが見送る。文化庁の全額不交付は異例の対応だったが、更にそれを覆す異例の対応を辿った。

新たに決定された補助金額は 66,619,000円。元々内定し、全額不交付とされた補助金は 7800万円だった。昨8/1に始まった同芸術祭では、慰安婦を象徴する少女像などを展示した企画展「表現の不自由展・その後」が多数の抗議や脅迫を受けて三日で中止となった。文化庁は「(来客の)安全や事業の円滑な運営を脅かす様な重大な懸念があったのに、県から事前に通告がなかった」として昨 9月、全額不交付を決定。企画展は 10/8に再開され、県は芸術祭閉会後の 10/24、文化庁の決定に対し不服申し出をした。

文化庁地域文化創生本部の三木事務局長は記者会見し、全額不交付から一転した経緯について、この 2月に県から「一部交付を受けたいとの意向が伝えられた」と説明。3/19、減額した金額で補助金を再申請することと、重大な懸念を申告しなかったことについて遺憾の意を示し、今後の改善を表明したことから(減額した)交付を決定。減額分は県が決め、展示会場の安全や事業の円滑な運営に関連する経費などとしている。

一方、大村県知事は 3/23会見を開き、藤原文科事務次官と協議を繰り返してきたことを明らかにした。「文化庁から『お互いに意思疎通できなかったことは遺憾で、今後は認識を共有して文化芸術の発展に資するようにしたい』との表明があった」と話した。(引用ここまで。減額の根拠は 企画展「表現の不自由展・その後」の一時中止や警備強化による追加経費を差し引いて計算したとの 大村県知事の説明があった由。)

要するに、以上記した補助金交付のあり様は 文化庁と愛知県の云わば「手打ち」とも見られよう。決して納得できる内容ではないし、企画展「表現の不自由展・その後」が保守側各位にはご理解頂ける様に 我国の独立や尊厳、固有の国柄などを大きく損なう所があった事と、多くの観衆に不快感を及ぼさない「公共の福祉」への配慮も見られなかったものだ。そんな政治情宣的展示を国民市民の血税で贖われる公的補助金を投じるはあってはならない事であり、叶えば全額不交付が理想だったのは疑いない。

「あいち・トリエンナーレ 2019's」は、当該企画展の様な政治情宣とは無縁の展示の方が多かったのだから、全額不交付は暴論ではないかとの見方もそれはできるだろう。ただ、公費を投じる以上「公共の福祉」の視点からの一定の審査は当然であり、大村県知事の対応はやはり粗雑の印象を免れない。これは今後の検証にあっても 覆る事はないと拙者は診るものだ。

一方の現場責任者・津田前美術監督はこの決定にも不満がある様で「本来全額給付されるべき」とか「文化庁の対応は一貫性がない。愛知県共々『表現の自由』への行政介入の問題を避けた様に見られる」などと批判的姿勢の様だが、文化庁も愛知県も、行政介入は特に慎重を要するからこそ踏み込みを当然の様に避けたのだと理解する意思がない様だ。拙者などはそうした姿勢にこそ危険を感じる所だ。同前監督は、愛知県が国に対し提訴に踏み切る事を期待していた風が感じられてならない。そんな姿勢は「揉め事を好む活動家」の印象しかもたらさないと愚考するものだが。

とまれ、大村県知事の体制での芸術祭などの行事は こうした問題が再発せぬ様、我々愛知県民は注意を新たに 監視を強める必要がありはしないか。特に、津田前監督の様な「活動家脳」の持主は行事のトップに据えぬ様 声を上げなければなるまいて。企画展「表現の不自由展・その後」に関与した勢力は、再来年実施とされる次回芸術祭「ひろしま・トリエンナーレ」でも同様の展示画策意図が指摘されている。その様な不良意図を通さない様、我々は注意と関心を保つ必要があると心得る。今回画像は、過日も載せた当地名古屋都心・栄のイヴェント施設「オアシス 21」の夜景を。


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