先月、水彩画教室のスケッチ取材で出掛けた知多木綿の里・愛知県知多市岡田地区で出会った黒壁通りです。なだらかな坂、飴玉を散りばめたような左右の石垣が魅力的でした。
江戸期に始まった岡田地区の木綿生産は、全国でもトップ争いをしたほどだった、と言われています。
近年は化学繊維や海外からの輸入物に押されて大きく様変わりしましたが、ナマコ壁の蔵や黒壁の生産現場、石垣の豪商の家屋など、往時の名残が街のいたるところで見られます。
描いた風景も江戸期の情緒を感じさせる典型的な通り。
この坂道も木綿を積んだ馬車が行きかい、最盛期には3000人も働いていたという女性たちで賑わったことでしょう。10号です。