2065667 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ささやかな日々を楽しみながら‥‥‥

ささやかな日々を楽しみながら‥‥‥

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

kaitenet

kaitenet

カテゴリ

フリーページ

コメント新着

aki@ Re:面白そうなので2回目も講座を聞いた(01/23) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

バックナンバー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2018年08月11日
XML
カテゴリ:本に親しむ
著者のファンになったのは11年前に「入門 システム思考」という本を読んでから、、
 その長期的な視野に立った、まっとうな考え方に好感が持てるということで、、、

目 次
序 章 なぜいま、地域経済か
 しなやかに強い地域の鍵は、しっかりした「地域経済」
 人口減少に歯止めがかかった「好循環の地域づくり」

第一章 地域へ戻りつつある経済
 もともと経済とは地域経済だった
 経済が地域へ戻っていく理由
 日本の地方に特有の問題状況
 地域経済を取り戻すための分析モデルとツールがある!

第二章 あなたの地域は「漏れバケツ」?
 「漏れバケツ」モデルとは
 危うい依存から、自立に基づく相互依存へ
 バケツの中はどうなっているのか?
 漏れているのか、循環しているのか、それが問題

第三章 まずは地域全体の漏れの度合いを知る
 産業連関表を用いて「波及効果」を調べる
 産業連関表から「域際収支」を調べる
 新登場の「地域経済分析システム」を活用する
 地域経済循環マップ
 地域経済循環率

第四章 地域の「どこで、どれくらい漏れているか」の詳細を知る
 既存の統計データを活用する
 地域内乗数効果を計算する方法
 買い物調査を行う

第五章 身近な「漏れ穴」をふさぐ
 「地産地消」から「地消地産」へ
 学校給食を変えよう
 「外に持ち出して加工して持ち込んでいるもの」に着目する
 わかりやすい離島の「漏れ」
 すでに依存している生産者と消費者をつなぐ
 海外では

第六章 「最大の漏れ穴」をふさぐ
 地域のエネルギー自給の「みなし」と「実質」
 「植民地型」からの脱却
 小水力発電から生まれる大きな価値
 地域の再エネで「子供たちが帰ってこられる」集落づくり
 条例で進める地域の再エネ

第七章 「漏れ穴」をふさぐ新しい資本主義
 ローカル・インベストメントのやり方
 地元の地方銀行や信用組合・信用金庫に預金する
 市民バンク、クラウド・ファンディング、ソーシャル・レンディングで地元に投資する
 「地元の投資が必要な事業」と「地元に投資したい人」を結びつける
 スロー・マネー運動
 住民出資による合同会社で合併から再生
 各地に広がる住民出資の取り組み
 今後の重要性

第八章 地域経済を考え直す―水俣市と下川町はいま
 水俣―企業城下町の「もやい直し」
 「環境首都」の経済再生のために
 お金の流れを「見える化」する
 可視化された「漏れ」から始まる創造事業
 下川町―「50歳から住みたい地方ランキング全国1位」になるまで
 町の経済規模と域際収支がわかった!
 地元資源を活用して、エネルギー自給の町へ
 利害の対立する利用者の巻き込み方
 永続するエネルギーと地域経済の土台を作る
 さらに足腰の強い地域経済に

第九章 地域経済を取り戻す―トットネスで始まる新しい物語
 トットネスの町とトランジション・タウン運動
 食の「リ・ローカリゼーション」プロジェクト
 エネルギーも住宅も通貨も、「リ・ローカリゼーション」
 次々とプロジェクトや取り組みを生み出す三種の神器
 「自分たちの地域はこうありたい」というビジョンから始まる
 コーヒー戦争に勝つ!
 「新しい物語」を生み出す


まえがきから、以下“”部 一部抜粋引用紹介

 “「今から8~10年後に、都市集中シナリオと地方分散シナリオとの分岐が発生し、以降は両シナリオが再び交わることはない」ことが明らかになったのです。
 そして望ましいとされる地方分散シナリオは、「地域内の経済循環が十分に機能しないと財政あるいは環境が極度に悪化し‥‥‥やがて持続不能となる可能性がある。これらの持続不能シナリオへの分岐は17~20年後までに発生する。持続可能シナリオへ誘導するには、「地方税収、地域内エネルギー自給率、地方雇用などについて経済循環を高める政策を継続的に実行する必要がある」というのです。”

以下、本文から、同様に、

 “通貨の「リ・ローカリゼーション」も進められています。通貨のリ・ローカリゼーションとはどういう意味でしょうか?
 日本円であれば、日本中のどこでも使うことができます。地域での売上も、都市部の本社にすぐに移すことができます。しかし、その地域でしか使えない地域通貨であれば、そのお金はその地域から外に出ていくことはありません。
 つまり、地域通貨は、その地域の中をぐるぐると循環し、地域の中にとどまります。地域通貨を使うことで、地域の人たちは地元の経済について考え、自分が支払ったお金がどこに行くのかに思いを馳せるようになるでしょう。そして、地域に自分たちのお金ができるだけとどまり循環し続けるよう、買い物の仕方も変えていくことでしょう。自分の家の近くで生産されたものを買うようになれば、どのように生産されたのか、廃棄物はどこ行くのかにも注意を払うようになります。
 トランジション・タウン・トットネスが「トットネス・ポンド」という地域通貨を始めた最大の目的は、「地域の人々に地元の独立系の店舗や事業者を利用するインセンティブを提供することによって、地元経済を強いものにする」ということでした。全国チェーンや地域チェーンの店舗ではなく、トットネスだけで営業している店舗や会社は、トットネスという町のアイデンティティにとって非常に大事なものだと考えているからです。
 全国チェーンや地域チェーンの店舗に支払ったお金は、地域から出ていき、多国籍企業や別の地域に本社を持つ会社、どこにいるかわからない株主や金融機関の取締役たちに利益をもたらします。それに対して、トットネス・ポンドは、トットネスでしか使えませんから、地元経済の中だけで繰り返し使われます。おなじみの地域内乗数効果が高くなるのです。トットネス・ポンドは、地元の企業や店舗で働く人々と地元の市民の結びつきを深め、多彩なものにすることができます。持続可能な地域経済を築き、質の高い雇用を提供する上で非常に重要な点です。”

 “このように、トランジション・タウン・トットネスでは、「これが必要」と思った人が、その必要なものを自分や周りの力でどんどん作り出していっています。「面白いことがいろいろ起こっている町」トットネスには、他の地域からも新しいことにチャレンジしたい人たちがどんどんやってきます。町の中にそういった人たちの新しい事業が店舗が生まれているのです。
 トランジション・タウンとして活動始めたトットネスで、次から次へとプロジェクトが生まれ、広がっている秘密は何なのでしょうか? これを知ることが今回の取材のいちばん大きな目的でした。
 実際に現場で取材をしてみて、大きな感銘を受けたのは、きちんとした組織があるわけでもなく、体制が定まっているわけでもない、ということでした。トランジション・タウン・トットネスの事務局が本当に小さいもので、数人のパートタイムスタッフが主にコーディネーター役として働いているだけです。ピラピッド型の組織があるわけでもなく、全体の目標や枠組みがしっかり決まっているわけでもありません。それなのに、次から次へと、「リ・ローカリゼーション」に向けて町や住民を動かしていく重要なプロジェクトが生み出され、展開していることにびっくりしました。有機的で生成的で自己組織的なそのあり方は、まさに「学習する組織」さらに「学習する地域」のお手本かもしれません。
 現地でいろいろな活動に携わっている人々に取材する中で、トットネスの「挑戦と成功の連鎖」の原動力は、「このままではいけない」という危機感と「自分たちの地域はこうありたい」というビジョンを共有する人々が、①自分たちの地域に関する「客観的なデータや見通しを示す報告書」を共通の基盤として、②「継続的に新規プロジェクトや起業を育み支援する場」と、③「定期的に事業アイディアを発表して、地域のプロジェクトとしていく発射台」を有機的に組み合わせていることだと認識するに至りました。”

---------------------------------------------------------------------------------------------

 ロンドンから特急で3時間ほどの位置にある町、トットネスでの事例紹介、いろいろな面から地域経済を取り戻す施策がとられていて大変に興味深い。 諸活動もきちんとした組織があるわけではなく、ということで、共通理解や仕組みの構築などどのように進めたのだろうか、国民性などにもよるのだろうか? 日本ではなかなか???という感じもするが、
日本ではその国民性から無理と片付けてしまえば、それで思考停止、もしもそうであれば、ここは日本流の独自の知恵がほしいところ。 

 地域のひとつである都市近郊の衛星都市でも、安穏とはしていられない。大手資本が、さんざんと地元の利益を吸い取って、去っていくのは最近よく見かけるパターンのひとつに、あとに残された風景を見ていると何とも、、 そんな町(都市)がいくつか出始めている。 そのような目の前に迫った風景、来たるべき時に備えてレジリエンスという言葉で象徴されるような、魅力を秘めた街づくりを今からしておくことが肝要であると思う。気がついてからでは、当然ながら遅い、、、、、
 人が減る、少子化、高齢化が進んでいる、そのような厳然とした事実の中で、いかに魅力的な街を創出していくか。 行政、市民が一体となっての地域間競争が激化している、その知恵比べの時代、他市町村の物まねではおぼつかない、これは一長一短ではできない。 その街が保有している強みを発揮できるように、長期的ビジョンを掲げて、それを共有しての多面的な展開が可視化された街づくりが、 その現実をきちんと受け止めて、将来にわたった耐性がある町づくりが、今求められている、、、

 以下、おわりにから、
「未来は地域にしかない」とある。地域が活きていくことなくして未来なし、まことにそう思う。

 都市というのは資本を吸い取るための、都合のいい合理的な仕組みのひとつでは?などと、つらつら思いながら、、、

 ところで、「学習する組織」、とてもわかりやすい資料がどこかにあったなあ、探してみよう。

他、以下、本書から、いろいろとメモした言葉など、
 三面等価の原則、地域内乗数効果、産業連関表、産業連関分析、域際収支、地域経済分析システム(RESAS)、地域経済循環マップ、地域経済循環率、地域経済循環分析、LM3、身土不二、六次産業化、ローカル・インベストメント、ソーシャル・レンディング、ピア・ツー・ピア融資、ナショナル・トラスト、レジリエンス、

   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
   にほんブログ村







 



 


 

 
   
  ライフスタイル ブログランキングへ

  Facebook

  Twitter


 

-----------------------------------------------------------------------------------------------


    


 耳より情報
--------------------------------------------------------------------------
習志野わくわくMAP
--------------------------------------------------------------------------
「習志野防災かるた」が完成
--------------------------------------------------------------------------
わくわく習志野」リニューアル版をアップ
--------------------------------------------------------------------------
足で拾ったビジュアル習志野情報
--------------------------------------------------------------------------
習志野の民話が形(本)になりました
-------------------------------------------------------------------------- 
アクティブシニアネットワーク・習志野
--------------------------------------------------------------------------
夢こむさ習志野
--------------------------------------------------------------------------



  mymedya


  shoseki


  PVアクセスランキング にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018年08月11日 20時46分07秒
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.